宮城県×クボタ アグリテック活用農業推進セミナー開催 RTK基地局整備に向け高精度な自動操舵システムを実演 お気に入りに追加
宮城県大崎市 スマート農業研修会
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ソリューションレポート

宮城県|

宮城県×クボタ アグリテック活用農業推進セミナー開催 RTK基地局整備に向け高精度な自動操舵システムを実演

宮城県×クボタ アグリテック活用農業推進セミナー開催 RTK基地局整備に向け高精度な自動操舵システムを実演

2022年6月2日に、宮城県大崎市の古川農業試験場にて、宮城県が主催する「アグリテック活用農業推進セミナー〜自動操舵システム編〜」が開催されました。今回のセミナーは宮城県と㈱クボタによる「農業分野における包括連携協定」の一環でで行われました。

 


 

スマート農業活用セミナーを開催
アグリテック活用農業推進セミナー

 セミナーでは、スマート農業への理解促進と導入拡大を目的として、研修会と実演会が行われ、県内の生産者や関係機関、学生なども含めて160名以上参加しました。実演会では、自動操舵システムの高い精度を再現するため「ボトルキャップチャレンジ」を実施し、手放し走行でペットボトルをすべて倒す自動操舵の高い精度に、歓声があがりました。

令和4年度 アグリテック活用農業 推進セミナー~自動操舵システム編〜

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■主催者挨拶
宮城県農政部農業復興課 斎藤 公仁彦 様

2020年3月に国が策定した食料・農業・農村基本計画には、スマート農業の加速化、農業農村のDX化推進が位置づけられています。宮城県では国の政策に基づき2021年3月に食と農の県民条例基本計画を策定しました。その中で、スマート農業やICT等の情報関連技術を現地に導入して、農業経営の改善を図る取組を行っています。
本年度は、自動操舵システムの普及に力を入れています。県内を網羅するRTK基地局GPS/GNSSアンテナの整備を進めており、事業導入に向けて様々な検討を行っています。また、現場でスマート農業に取り組んでいる皆様のサポートや情報共有を行うネットワーク組織「スマート農業推進ネットワーク」を開設しています。
今回の研修会を通じて、スマート農業導入をご検討いただき、地域農業の発展につなげていただければと思います。

■情報提供
県内全域を受信エリアとするRTK基地局の整備と自動操舵農機の導入補助
宮城県農業振興課
先進的経営体支援班 技術補佐(班長) 都築 寛明 様

■講演
「RTK基地局と自動操舵システムの活用について」
クボタアグリサービス㈱
仙台事務所 担い手推進部係長 石橋 英典

■自動操舵システム付き農業機械の実演
トラクタによるボトルキャップチャレンジ等
クボタアグリサービス㈱ 仙台事務所
㈱南東北クボタ

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自動操舵システム付き農業機械の実演 概要

RTKの正確性を実感していただくために自動操舵システムを取り付けたトラクタを使用して、直線と曲線のAB線上にペットボトルを配置し手放し走行しながら倒す「ボトルキャップチャレンジ」を実施。3cm幅のペットボトルキャップを倒すことで自動操舵システムの高精度を紹介。

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お客様の声
自動操舵システムはオペレータの負担が軽減されるので欠かせない装備です

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宮城県のRTK基地局の県内設置には期待しています
今回のセミナーは、クボタアグリサービスの石橋さんが 講演するということで参加しました。RTK基地局や、自動操舵システムについて、しっかりと説明してくれたので、今後の参考になりました。また、宮城県のスマート農業の普及状況にも興味がありました。近年、県でスマート農業の普及活動を積極的に行っていることはわかっていたのですが、RTK基地局が無いと普及は難しいだろうと感じていました。今回RTK基地局が県内各所に設置されることについては、県が本腰を入れてスマート農業普及へ動き出した実感がわきました。

自動操舵システムは作業にかかせません
現在経営内において自動操舵システム(VRS方式)を4台導入しています。最初自動操舵システムは、贅沢品だろうと感じていました。しかし、実際導入して作業を行うとトラクタを走らせながら後ろの作業を確認できるので、精神的・肉体的疲労がかなり軽減され、いまでは欠かせない装備です。
近隣の若手農家と話をしていると、スマート農業は注目度が高いです。スマート農業の活用で若い方に農業の魅力を感じてもらい、後継者が育ってくれれば良いと考えています。

主催者の声
宮城県各所に設置されるRTK基地局によって、
県内のスマート農業拡大を目指します

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安心してスマート農業導入を生産者にしてもらいたい
宮城県でも、農業者の高齢化と、少子化により担い手の数が不足しており、法人化、大規模化を図る傾向にあります。大規模な経営体が増えると、スマート農業技術がますます求められる状況になると考えています。それに伴い県では本年度、県内の数カ所にRTK基地局を整備して、スマート農業を安心して導入してもらえる環境を整えようとしています。

自動操舵システムは関心が高い技術です
現場に早くからスマート農業を浸透させようと、セミナーは2〜3年前より開催しています。今回は、県のRTK基地局設置の計画に合わせて、自動操舵システムをテーマにセミナーを企画しました。やはり実機を参加者に見てもらうことは説得力があると感じ、宮城県とクボタの農業分野に関する包括連携協定に基づき、クボタのセミナーへのご協力を仰いだところ「自動操舵システムによるボトルキャップチャレンジ」などを提案いただきました。今回は大規模担い手を中心とする、生産者と関係者含めて160名以上にご参加いただきました。

スマート農業の普及で宮城県の農業が発展していくと期待しています
スマート農業を導入した法人の話を聞くと、若い方がスマート農業を通じて農業に興味をもって率先して取り組んでくれているという話を聞きます。RTK基地局整備が順調に進み、県内でスマート農業が普及拡大し、労働力不足の解消、ひいては担い手の確保につながれば宮城県の農業はますます発展していくと期待しています。

セミナーで紹介した機械について

トプコンXD/AGS-2-SET(クボタ限定仕様)

自動操舵に特化したシンプル&低価格モデル。受信衛生数を大幅に増加。

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ニコン・トリンブルGFX-750+NAV-900

GNSSの受信性能が向上し、自動操舵の性能が飛躍的に向上。多様な通信環境に対応。

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MR1000AH(有人仕様)

無段変速トランスミッション[KVT]搭載により、きめ細やかな車速制御が可能。自動運転適応作業機を拡充。高精度な自動運転で農業を効率化。

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スマート農業実証プロジェクト 現地レポート!(PDF)のダウンロードはこちら


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