ショートディスク QD2000F〈クバンランド〉ユーザーレポート
兵庫県|
稲|麦|大豆|
作業効率を上げてコスト削減を行うため、ショートディスク QD2000Fを導入された兵庫県加西市の玉野町営農組合様。従来使用していたスタブルカルチと比較して、ショートディスクは「土を細かく砕くので、代かきは1回だけですみます」と、ショートディスク活用のメリットを語って下さいました。
(この記事は、くるみ会情報誌「ニューインプル」を元に構成しています。 )
~今回お話を伺ったお客様~
兵庫県加西市玉野町 玉野町営農組合
代表理事組合長 小倉 政弘さん
ブランドマネージャー 髙井 淳匡さん
【DATA】 栽培作物・面積:水稲31ha、大豆・小豆・麦 14ha
コストを下げるためには、効率のよい機械を上手く使う必要があります。
兵庫県加西市で、109軒の兼業農家により玉野町営農組合が結成されたのは、今から22年前。組合員個々が所有する機械を集約し、大型機械の導入、有効活用による作業効率の向上、生産コストの低減を目的に掲げてのことでした。以来、トラクタ、田植機、コンバインはもとより、インプルメントについても、より大型・効率的なものを選択、適宜導入することで、作業人員、作業時間の削減を、組合として可能な限り推し進めてきたといいます。「米の値段は上がらず、むしろ下がる一方ですから、現状かかっているコストをいかに下げるかが、組合を維持していく上での課題になります。そのためには、作業時間、作業工程をどのように減らしていくかですね」というのは、玉野町営農組合の組合長を務める小倉さん。今から3年前、作業幅2mのクバンランドショートディスク、QD2000Fを導入したのも、この作業効率アップを図るためでした。
トータルで見たコストダウンの大きさは、相当のものですよ。
「ショートディスクのメリットは、時速にして8㎞から10㎞と、かなりの速さまで作業スピードを上げられること。ロータリであれば、時速2㎞前後ですから、約4倍、5倍の速さで作業ができる訳です。当然、作業時間も大幅に短縮できて、効果は相当大きいですね」と話すのは、玉野町営農組合唯一の専従職であり、作業管理からオペレータまで幅広く手掛けるブランドマネージャーの高井さん。「うちの場合で言うと、従来はスタブルカルチを使って土起こしをしていたんですが、これだと大体時速にして6㎞。ロータリよりは速いですが、起こした後の土塊はそれほど小さくならず、そのため水を張った後の代かきは通常2回行って、土を細かくする必要がありました。その点ショートディスクは、スタブルカルチほど土を上げない代わりに、土を細かく砕くので、代かきは1回だけですみます」と高井さん。ショートディスク自体の高速作業による作業時間の短縮、さらに代かき1回分の作業工程の削減が加わって、全体としての時短効果は大きなものになるといいます。「作業時間が短くなれば、その分燃料代も減りますし、オペレータに支払う人件費も減ります。
これも大きなコストダウンにつながっていますよ。うちの例で言えば、ショートディスクの作業の後に、ササキコーポレーションのマックスハローエースを使って代かき作業をするのですが、このハローの価格が約150万円。ショートディスクとマックスハローエースを組み合わせて使うことで抑えられた人件費が約150万円。ごく大雑把に言えば、ハローは1年でペイできてしまった格好です」。さらに、トラクタの稼働時間を減らすことで、更新の時期を延ばすことができるのも、コスト低減効果としては決して小さくないと高井さんはいいます。「うちでは、トラクタは2800時間、およそ8年を目安に更新するようにしています。現在、ショートディスクを引いているトラクタは7年目になりますが、アワーメーター上は約1600時間。ショートディスクを導入して3年ですから、全部が全部ショートディスクによる効果ではないにしても、これだけの差が出るということですね」。直接関わる土起こしの作業だけではなく、その後の代かき、作業にかかる燃料代や人件費、トラクタの更新費用までトータルで見た場合、ショートディスク導入による効果は多岐にわたり、それら全体でのコストダウンの積み重ねは、組合の経営の中でも大きなものとなっています。
作業動画もご覧ください〈クバンランド〉
動画提供:玉野町営農組合
このインプルにも注目!
超耕速マックスハローエース MAX441HA
〈㈱ササキコーポレーション〉
「このハローは、いわゆる高速仕様なので、一般のものより作業速度が速くできるというのもいいところなのですが、それよりも爪の形状が独特で、高速で作業しても土を細かくでき、1回の作業できれいに仕上がるのがポイントです。個人的には、ショートディスクの後の代かきには、マックスハローエースしか考えられないくらい、ぴったりの組み合わせですね」。