WATARASの導入メリット
WATARAS(ワタラス)とは
Water for Agriculture Remote Actuated System
WATARAS(ワタラス)は、水田の給水・排水をスマートフォンやパソコンでモニタリングしながら、遠隔操作または自動で制御できるシステムです。
本システムは、研究開発国家プロジェクトである「戦略的イノベーション創造プログラム」(略称SIP)の「次世代農林水産業創造技術」によって“農業・食品産業技術総合研究機構”( 農研機構)が中心となって開発した技術です。
※ 本製品は、株式会社クボタのグループ会社である株式会社クボタケミックス製品となります。
スマホでラクラク水管理
WATARAS(ワタラス)の導入メリット

・農研機構での試験結果では、水管理に要する労働時間は約8割削減※
・用水量は約5割減少※
・水位制御したほ場は、降雨時を除いて設定水位を維持
※農研機構所内の試験ほ場と対照ほ場との比較結果です
導入メリットの詳細
軽労水管理労力を低減できます
現状・・・

水管理時期は、朝バルブを開き、夕方バルブを閉める毎日。特にほ場が遠い場合は、移動時間がかかり大変です。
WATARAS(ワタラス)では!
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「一定湛水」制御なら、スマホで水位を設定。水位計測値によりバルブ等を自動で開閉。水管理のためにほ場に行く回数を減らすことができます。
タイマー設定した時間に給水できます
現状・・・

夜間・早朝の給水操作は大変、視界が悪く、思わぬケガも…
[ 寒冷地 ]
日中にほ場の水温を下げないように夜間・早朝に給水
[ 温暖地 ]
高温障害対策として夜間・早朝に給水
WATARAS(ワタラス)では!
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「時間灌漑」機能を使えば、夜間などの設定した時間にバルブ等を開閉したり、「一定湛水」制御により、水管理することができます。
節水無駄な排水を減らして用水を効率的に活用できます
現状・・・

ほ場の水位がわからず、最適なタイミングでバルブを閉めることができないため、用水とともに、せっかく撒いた除草剤や肥料が流出してしまいます。
WATARAS(ワタラス)では!

水位水温計の計測値による「一定湛水」制御なら、無駄な給水、排水がなくなります。また、用水量が限られている地域では、地域で運用ルールを定めて「時間灌漑」機能を使うことで、計画的にほ場に給水することができます。
スケジュール化稲作ごよみ同様の水管理を事前に設定できます
直播栽培や複数品種の栽培による作期分散などにより水管理が複雑化しています。
「スケジュール運転」制御では、品種別に稲作ごよみ同様の水管理スケジュールを登録することが可能です。
電動アクチュエータ(ほ場)毎に適切なスケジュールを選択して、間違うことなく、自動で水管理ができます。

データ化水管理の履歴を気象データと一緒に確認できます
米の品質向上や営農計画の判断材料として、水位・水温などの水管理の履歴を気象データ((株)ハレックス提供1㎞メッシュ気象予報)と一緒に確認できます。
設定水位、計測水位・水温等のグラフ表示データはダウンロードできます。
ほ場付近の気象情報を表示
(㈱ハレックス提供、1㎞メッシュ予報)

水管理の履歴を気象データ
(気温、降水量)と一緒にグラフ表示
