お客さまの声

電農スクエアトップ > 営農情報 > 鉄コの教室 > お客さまの声 > 「密播」導入で苗箱数の削減を図り、作業時の負担軽減へ!!

「密播」導入で苗箱数の削減を図り、作業時の負担軽減へ!!

  • 新潟県新発田市 / 農事組合法人アドバンファームしばた 理事 本間 清起様
  • 水稲88ha:移植66ha(稚苗移植66ha、密播苗移植14ha)/鉄コーティング直播8ha) 園芸:ハウス栽培52a(イチゴ28a/チューリップ切花24a) 露地栽培255a(枝豆1.2ha/ブロッコリー1.0ha/アスパラガス:35a)
  • 新潟県
  • 農事組合法人アドバンファームしばた 本間清起様
  • 2018/06/14

5月8日、アドバンファームしばた様の圃場で密播苗の移植が行われました。栽培面積が年々拡大していく中で、省力・低コスト化や作期の分散を図るために鉄コーティング直播を導入した本間様ですが、さらに移植栽培においても省力化を図るために、苗箱を削減できる密播移植栽培に2017年から取り組まれています。

また、今回は2018年9月に発売されるクボタの新型田植機「NAVIWEL」のモニター試乗も実施。ICTを活用した低コスト稲作に対応する次世代の田植機として、高い作業精度を発揮しました。

密播は普通移植と変わらない管理が行えるので簡単に取り組めます

密播は苗箱数を減らすことができるので、平成29年度から導入しています。今年度は移植80haのうち14haが密播です普通移植と変わらない管理で行えるので、難しさも感じず、失敗もなかったので、コストや労力面を考えても非常に良い技術だと思っています。

苗箱数は、普段50株植えで10a当たり16枚のところ、密播苗にすると10枚使わないくらいなので、3分の1の削減は大きいですね。今年、経営面積を増やしましたが、鉄コと密播を組み合わせることによってハウスを増やす必要がありませんでした。むしろ、今年はハウスに余裕が感じられるくらいです。

密播苗の播種はクボタニューきんぱ播種機を使っています。普通移植の場合、播種量は乾籾で160g、それに対して密播は250gですが、播種量調整ダイヤルを替えるだけで簡単に密播苗の播種ができるのが魅力ですね。稚苗移植の苗は、1時間に約500枚播種をしますが、密播苗なら使用箱数が約6割程度になるので、1時間に約800枚程度播種したことになり、労働時間が短縮されたことにもなります。

     

 

苗補給の回数が減るので、労力の削減になります

密播苗移植は以前から所有している多目的田植機で行っています。密播キットを取り付けるだけで作業ができるので、簡単に取り組むことができ、難しいことは何もありません。普通移植だと、オペレータ1人に付き補助者は2名ついており、1往復するたびに苗補給をしていますが、密播での苗補給は2往復してからでも大丈夫なので、負担が軽減され、補助者が1人でも対応が可能で忙しい時期の作業の効率があがります。

作付面積を100ha以上に拡大することを法人の目標にしています。面積が大きくなっても、鉄コだけで対応できればよいのですが、鉄コが増えすぎると収穫時期が遅れ適期収穫が難しくなります。しかしながら、密播を組み合わせることでその課題も解決できます。労力面も考えるとどちらも外せない技術ですね。

 

ナビウェルは計画通りに作業ができる田植機ですね!

鉄コの播種時にもGS田植機を試乗させてもらったのですが、今回は9月に発売予定である最新の田植機、ナビウェルにも試乗させてもらいました。ナビウェルでは従来には無かった株間キープや、施肥キープ機能があるので、面積に対して計画していたとおりの使用量で植付けや施肥が行えるのはありがたい機能だと思います。直進キープ機能も以前の機械同様ついているので、見た目的にもまっすぐ植わっていていいですね。

 

㈱クボタ アグリソリューション推進部
齋藤 祐幸 技術顧問

大規模経営における鉄コーティング直播栽培と密播苗移植の重要性

㈱クボタの提案する密播苗移植は、大規模稲作経営体の経営効率化のための一つのアイテムであるということです。農地集積に伴い、従来の稚苗移植栽培のみでは、多様な品種構成だけで、作期分散を図ることが困難となってきます。そのための解決策として、これまでは鉄コ直播を提案してきましたが、さらにもうひとつ密播苗移植が加えられ、これらの技術を組み合わせることで、経営の効率化を図る引き出しが多くなりました。

密播苗は、単に、育苗箱を減らすことでの低コスト・軽労化を図るものではなく、あくまでも、経営効率を上げるために、健苗育成、安定稲作による収量性の確保と収益性の確保を進めるものです。また、一方では規模的に大きくない経営体では、収益性を大きく落とすことなく、育苗関連の労力軽減・軽労化を目標に導入を行うということも選択の一つとなります。

密播苗の管理ポイント

㈱クボタの密播は、稚苗の延長でできることが特徴です。播種量は230〜250g播くという基準がありますが、それにこだわる必要は無くて、実際に播種量については稚苗よりいくらかでも多く播けば密播という位置づけで良いと考えています。ハウスに入れたときの管理も稚苗と同じ管理で大丈夫です。

出来上がりの苗姿としては、第1葉鞘(ようしょう)という付け根から1葉までの長さを3〜4cm短く抑え、植付精度を良くするために、最終的な苗丈は10〜13cmにします。そのために必要な温度管理は、日中20℃を越えないように、夜間は10℃を下回らないようにして、的確なハウス管理を行ってください。

2018年9月発売予定の「NAVIWEL」

今回密播苗の移植は、9月発売予定の新型田植機・ナビウェルのモニター実演機を使っていただいて、作業を行いました。現行機ですと欠株率が2〜3%だったところ、ナビウェルの欠株率は1%もなく、植付精度が優れており、植付けの姿勢も非常に綺麗でした。また、GPSと後車輪センサーによって車輪のスリップを補正し、同じ場所への肥料散布や植付けを行わないため、計画通りに作業が行なえ、コスト面からも効果が期待されます。

また鉄コ同様、労力軽減と移植後の中間管理のため、GS田植機で密播作業を行う「まっすぐ密播」を推奨しています。ナビウェルにも直進キープ機能が付き仕様があるので、植付けや肥料の確認が容易に行え、精神的ストレスから解放されるうえに、きれいな植付けに仕上げることができます。

  • 新潟県
  • 農事組合法人アドバンファームしばた 本間清起様
  • 2018/06/14
  • 前の記事へ
  • 記事一覧へ
  • 次の記事へ

ページトップ