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幼穂形成期を迎え、理想的な稲姿になっています。 ポイントは活力のある根!

  • 栃木県さくら市富野岡 / 秋元 利彦さま
  • 水稲16ha(コシヒカリ4ha・なすひかり5ha・あさひの夢2ha
    WCS+新規需要米5ha) 全面積鉄コーティング直播
  • 栽培管理
  • 栃木県
  • 秋元利彦さま
  • 2014/07/29

6月17日に行った前回の生育調査から約1ヶ月後の7月18日、3回目の生育調査が行われました。播種から約3ケ月経った鉄コーティング稲は、葉数が11.3葉、草丈が65.9㎝、㎡当たりの茎数は475本と、理想的な数値を示しており、目標とする生育量を確保できていることが確認されました。また、5㎜程の幼穂が認められ、調査の結果、出穂は8月7日頃と予測されました。

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酸素を充分に与える間断かん水で、活力のある根に

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6月17日の有効分げつ終止期から今日までの1ヶ月間、生育を促すために間断かん水を行いました。収量と食味を上げるための活力のある根づくりをポイントとして、2日間干したら、次の3日間は水を入れてという作業を繰り返し行い、根に酸素を充分に与えました。

生育調査で根を確認すると移植と違い、鉄コーティング直播の根は太くて長く、活力があるのに驚かされます。これだけ土壌にがっちりと根が張っていると、倒伏しやすいコシヒカリでも倒れにくくなり、土中の肥料を吸収するパワーもあり、栄養が十分に行き渡り、収量や食味の向上につながると思います。

1本1本の茎はがっしりとして太い株になりましたし、生育が旺盛なのも、全て根の力だと思います。根づくりを中心とした栽培管理が、全てこの理想的な生育に繋がっていると確信しています。

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計画的な肥培管理で、無効分げつを抑えました

直播は移植以上に分げつが旺盛になるため、穂肥診断は大事です。生育調査で穂肥診断をしたところ、葉が少し黄色くなっており、窒素が抜けていることが分かりました。このような状態になると、中干しをして、無効分げつを抑える必要はないと判断し、溝切りによる強めの中干しはせず、間断かん水を継続しました。

また、この圃場が強湿田なら排水を促すために、溝を切って中干しをする必要がありますが、透水性が良いということも、中干しをしなくてもよいという判断材料の一つになりました。稲の生育状況を見ながら作業の必要性を判断して、必要であれば作業する。必要なければ、しなくてもよいという考えです。 

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適期に穂肥を投入し、倒伏を防ぎます

コシヒカリは倒伏しやすいという特徴がありますが、倒伏の要因の一つとして、下位節間の伸長にあります。下位節間が伸びる時期は、出穂前30日から20日で、伸び終わる時期は、出穂の18日前、ちょうど今の時期ですね。

穂肥のタイミングは非常に大事で、この前の時期に穂肥をすると、穂は大きくなりますが、下位節間が伸びて折れてしまうため、注意が必要です。下位節間の伸びる時期を確認して、葉の色が褪めた後に穂肥をするというのが、倒伏を抑えるポイントになります。

この圃場では、10a当たり窒素成分量で1.5㎏の穂肥を施用します。SPADの値で言うと、現在の31.8から35~36の数値まで上げ、出穂期を迎える予定です。

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今後は生育を見ながら適期防除を行います

今後の管理として、適期に穂肥をした後は、収穫直前まで間断かん水をしていきます。病害虫防除に関しては、来月からいもち病や、トビイロウンカなどの防除を予定しており、無人ヘリによる液剤散布を行う予定です。1回、もしくは2回、天候や生育状況を確認しながら、散布回数を判断し、適期防除に努めたいと思います。

今の生育状況を見てみると、90点を付けても良いと思っています。移植の根と見比べて、今年は、本当に良い根が出来たぞ!と手応えを感じましたね。勝負は鉄コーティング直播の勝ちです。茎も太い、根も勢いがある。思い描いたような理想的な形に進んでいます。今年の収穫が、今から楽しみでなりません。

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収量・食味を上げるには、活力のある根づくりがポイント

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生育調査をしたところ、5㎜程の幼穂を確認し、幼穂形成期を迎えていることが分かりました。栄養生長から生殖生長へ転換して、穂づくりに入っていることから、おそらく8月7日頃に出穂が確認できると予測できます。調査の結果、理想的な生育量を確保できており、分げつを抑え、有効茎歩合は70%程度と推測され、太い茎と活力のある根が確保されており、秋元さまの理想とする鉄コーティング直播栽培のスタイルに仕上がっています。

秋元さまの最大の特長は、根を大事にする稲づくりにあり、干し気味の水管理にすることで、活力のある根づくりを可能にしています。移植の根と比較するとよく分かるのですが、移植は根の量も少ないばかりか、細く、老化現象もみられ、色が黒ずんでいます。ところが、秋元さまの鉄コーティング直播の根は太くて、色も真っ白、勢いが違います。この活きた根が収穫までの間、肥料や水を吸い、デンプン合成をし、成熟期まで稲体の栄養を保持します。最後まで根が活きていると、くず米が少なく良い実りが期待できるので、食味も良く、収量も上がります。このまま順調に生育すれば、「9俵の収穫量を確保する」目標を達成できる稲姿まできていると思います。

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