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根をしっかり張らせるため、干してしっかり酸素を与える水管理を徹底しました

どんな作物でも根が基本!
根をしっかり張らせるため、干してしっかり酸素を与える水管理を徹底しました

  • 栃木県さくら市富野岡 / 秋元 利彦さま
  • 水稲16ha(コシヒカリ4ha・なすひかり5ha・あさひの夢2ha
    WCS+新規需要米5ha) 全面積鉄コーティング直播
  • 除草
  • 栃木県
  • 秋元利彦さま
  • 2014/06/23

播種から40日が経過した6月4日、乗用管理機で中後期除草剤の散布作業を行う秋元 利彦さまの圃場へ、分げつの発生等の初期生育の調査に伺いました。5月9日の出芽・苗立ち調査の後も引き続き安定した天候に恵まれたこともあり、分げつの発生も確認。葉齢の進行も例年より早く、初期生育は極めて順調です。

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葉数の進行が早く、根の張りも十分。予想以上に順調な生育状況です

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 今年は、5~6月にかけて高温の日が続いたこともあり、今日調べた1株当たりの茎数は15本と5月9日の生育調査の時の3倍。分げつは順調で、葉数も私の予想より1葉位は進んでいます。今年は播種以来、根に酸素を十分に与えるために、徹底して干し気味の管理をしてきましたが、播種後25日位で2.5葉期を迎えてからは、ふつうの田植えと同じように水を入れる管理に切り替えました。

私は、どんな作物でも「根が基本」だと考えており、根を観察するのが大好きなんです。直播の場合、移植では切ってしまう種子根と冠根が最後まで元気に残るので、それがどのような力を発揮してくれるか期待しています。今の生育ステージは、まさに種から植物に変わったところ。人間でいえば中学生になったというところでしょうか。生育が早くて根の張りも十分。予想以上に満足のいく状況です。

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雑草の種類によって除草剤の種類を使いわけています

播種時に初期剤のオサキニを散布しましたが、雑草が出てきたので、3日ほど前から中後期の茎葉処理剤を散布しています。一昨年から乗用管理機を使っていますが、散布幅が15mと広いので、作業が早くて一日にかなりの面積がこなせ、大いに機動力を発揮しています。労力軽減にもつながるし、液剤を使えるのでコスト面でかなり安くつく。16ha全面積に散布しますから、かなり経費を抑えることができるんです。除草剤は、雑草の種類によって即効性と遅効性を使い分けています。ヒエの多いところには遅効性のワイドアタックSCを、比較的少ないところには即効性のバサグランを使い、イボクサの多いところにはノミニーを混合して使っています。

今年、初めて気づいたのですが、干せば干すほど、雑草が生えない。これは私の推測ですが、干したことで、朝晩、低い気温にさらされ、雑草が芽を出すスピードが遅れていたのだと思います。種はあっても、雑草にとっての積算温度が確保できず、生育スピードが遅れていた。水を張ったら一気に雑草が動き出すのを感じましたので、今回一気に叩いています。

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労力も経費もかからず収量も上々。20haくらいまで面積を広げたいです

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取組みのきっかけは、息子が秋元さんに鉄コーティング直播の話を聞いてきて、非常に興味を持ったことからです。息子がとても意欲的だったので、家族で話し合い、まず1ha取組みました。そうすると思ったより結果が良かったので、2年目から全面積取り組むことに決めました。2年目で全面積というと、みんなに驚かれますが、1年目で感触を掴み、こんなにいい技術はないんじゃないかと思ったんです。昨年、機械も一式揃えましたよ。

私は、自分の技術を確立するには5年が目途と考え、今は、クボタの技術者の方や秋元さんにも指導を受けながら、いろいろやり方を模索中です。私も秋元さんに習って干す管理をしており、私の方が干している位ですが、全然心配ないですよ。収量も移植並み。経費がかからないから1俵ぐらい落ちても大丈夫と考えていましたが、去年は平均9俵とれました。

最もラクになったのは、補助作業をする女性の方だと思いますが、地域にも取り組みたいという人が増えてきて、私もサポートしています。後、5年位は私も農業をやれるだろうし、息子も意欲的なので、20ha位までは面積を増やしていきたいですね。経費がかからず、労働力も必要ない。それが一番の魅力です。

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「出芽するまでは1圃場が育苗箱です。そのために圃場1枚毎の水管理が必要」という秋元さんの考え方が最大のポイントです

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播種後40日目の調査で、草丈が約20㎝、1株当たりの茎数が15.1本、葉数が5.2葉。出芽・苗立ち調査の時からちょうど茎数が3倍に増え、分げつも盛んです。圃場内はムラなく苗が出ていて、生育は極めて順調です。秋元さんの栽培方法で注目すべき点は、芽が出た後から2.5葉期ぐらいまでの期間は水より酸素。徹底して酸素を与え、まず根をしっかり張らせるように干し気味の管理をしておられることです。そして雑草が出たら後期除草剤で処理される。除草剤を散布した後は、効きを良くするために3日ほどは干す必要がありますが、今後、約2週間、必要分げつ茎数を確保するまでは、窒素や肥料をよく吸収するよう水を張り、茎を太らせるような管理をしていかれるだろうと思います。

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