お客さまの声

電農スクエアトップ > 営農情報 > 鉄コの教室 > お客さまの声 > 圃場を1枚毎を育苗箱の管理だと考え、
出芽後は、干し気味の管理で種籾にしっかり酸素を与えています!

圃場を1枚毎を育苗箱の管理だと考え、
出芽後は、干し気味の管理で種籾にしっかり酸素を与えています!

  • 栃木県さくら市富野岡 / 秋元 利彦さま
  • 水稲16ha(コシヒカリ4ha・なすひかり5ha・あさひの夢2ha
    WCS+新規需要米5ha) 全面積鉄コーティング直播
  • 栽培管理
  • 栃木県
  • 秋元利彦さま
  • 2014/05/26

5月9日、春作業も終盤を迎え、あと2、3日で今年の播種を終えるという秋元 利彦さまの圃場へ出芽・苗立調査に伺いました。4月25日の播種から2週間。天候にも恵まれ、出芽・苗立ち状況は上々。出芽揃いも良く、目標としていた8割以上の出芽率が確認されたことで、秋元さまは、今年の栽培に大きな手応えを感じておられます。

 

tochigi03_t1

8割以上の出芽率を確保。過去4年間で最高です

 tochigi04_p1    

今年は天候に恵まれ、気温が高くて積算温度の確保が早かったこともあってか、全体に出芽が例年より2~3日早かったように思います。この圃場で出芽が確認できたのは播いてから5日目。種籾の1番早いものが芽切れをして、ぱちっと白い芽がでるのが確認できました。播種から2週間経ち、早いものでは1葉期が展開してきています。今年の出芽率は4年間の中で最高です。

これは、表面を硬く仕上げて完全に圃場の表面に播種する工夫をしたことが功を奏したのかなと思っています。見たところ9割ぐらいは出ているような感じがします。目標は8割にしていましたが、8割以上の出芽率は確保できたので、今年の出来は上々かなと思っています。まずは「出芽ありき」ですからね。

 tochigi04_p2    tochigi04_p3

 

tochigi04_p16

 

 苗立ちに大切なのは酸素供給。
根がしっかり張るよう、干し気味の管理でふんだんに酸素を与えます

種を播いてから6~7日は除草剤を安定させるためにひたひたに水を張っていましたが、出芽が確認できてからは水を落として、干し気味の管理に切り替えました。出芽してからは種から苗に切り替わるので、根をしっかり張るのに空気中の酸素が必要になるため、酸素をふんだんに与えてやることが重要なポイントだと思ってます。

これから2葉期が展開するまで10日位は、晴天が続いて乾いたら3日に1度位は走り水で灌水をするという形で、土壌の表面を露出させる管理をしていきます。水を張ってあまりに過保護にすると、ストレスをひき起こして苗が軟弱になってしまう。今、必要なのは酸素です。1に酸素、2に酸素というところでしょうか。徹底して酸素を与えるというやり方に切り替えれば、苗づくりには成功すると思ってます。

 tochigi04_p4    tochigi04_p5

 

 走り水には、播種時に切った溝が重要な役割を果たしてくれます

走り水による灌水には、播種時に「鉄まきちゃん」で切った溝がとても有効です。文字通り溝の中を水がすうっと走るように流れますので、水の回りが早いし、平らに回りますからね。溝は播き代の表面が硬くないとできないので、そのために代かきは硬く仕上げます。張った水は、水尻を下げてすぐ抜けるように管理しています。

実は、今日の午後は、突風と雷雨や雹が降る予報が出ているので、早朝から種籾を守るために、干して管理している圃場に少し多めに水を溜める作業をしました。まだしっかり根付いていない種籾が激しい雨に叩かれると散らばってしまう。水を入れておけば、クッションになって影響を受けません。こういう緊急対策が必要な時にも、溝が重要な役割を果たしてくれます。

 tochigi04_p18    tochigi04_p7
 tochigi04_p8    tochigi04_p9

 

徹底して干す管理で、水はけの悪い圃場の出芽・苗立ちも上々でした

圃場は1枚1枚癖があり、私の管理している圃場の中には、2割ぐらい水はけの悪いところがあります。そこの出芽・苗立ちを良くすることが今年の課題でした。水の縦浸透がない分、蒸発が大切なので、出芽が確認できてからは、徹底して干し上がるまで干すという管理をしました。極端なところでは、除草剤が安定してから1週間以上、徹底して水を抜いたら条件の良い圃場と同じように芽が出ましたよ。

私は、鉄コーティング直播というのは苗代の応用編だと思っており、自分では圃場を大きな育苗箱だと考えて管理をしています。芽が出る前は発芽器で、芽が出てからは育苗箱。苗づくりには少し湿り気がある程度でいい。だから水はさほど使わなくていいということが、体感で判ってきたんです。今年徹底して試した「干す管理」がうまくいき、自信につながりました。

今、地域で鉄コーティング直播が浸透してきていますので、やるからには興味を持って見てくれる人、特に若い人たちが、驚くような稲に育つよう、今後の管理をしっかりやっていきたいですね。

tochigi04_p10

tochigi04_p15

極めて出芽苗立ちのばらつきが無く、順調に苗立ちが進んでいます

tochigi04_p19

4月25日に播種して今日で14日めですが、極めて早く順調に苗立ちが進んでいます。早いものは1葉が展開し、遅いものでも不完全葉展開と、ばらつきがなく均一な状態で、種子根も非常に太く深く入っています。調査では1㎡当たりの苗立数73本、1株当たりの本数5.5本。苗立率81%を確保し、コシヒカリのこれから目指す生育パターンとしては非常に良いスタートを切っています。

これは、表面播種と均平、その後の水管理を非常に適切に行われた結果だろうと思います。秋元さんの10a当たりの播種量は、現在3㎏ですが、これだけ苗立率がいいのであれば、将来、2.5㎏位まで落とし、過繁茂にならないよう分げつを抑え、茎揃えが良くて太い大きな穂に育てて収量品質を上げていく。そういうステップアップした技術に挑戦していただきたいと思います。

 tochigi04_p12

 tochigi04_p21

 

 動画2.jpg

  • 栽培管理
  • 栃木県
  • 秋元利彦さま
  • 2014/05/26
  • 前の記事へ
  • 記事一覧へ
  • 次の記事へ

ページトップ