お客さまの声

電農スクエアトップ > 営農情報 > 鉄コの教室 > お客さまの声 > 全面積16haで鉄コーティング直播に挑戦!
「これからの農業を支える技術だと思って取り組みました」

全面積16haで鉄コーティング直播に挑戦!
「これからの農業を支える技術だと思って取り組みました」

  • 栃木県さくら市富野岡 / 秋元 利彦さま
  • 水稲16ha(コシヒカリ4ha・なすひかり5ha・あさひの夢2ha
    WCS+新規需要米5ha) 全面積鉄コーティング直播
  • コーティング
  • 栃木県
  • 秋元利彦さま
  • 2014/04/08

栃木県の中央部に位置するさくら市。2005年の市町村合併で誕生し、桜の花のように美しい市にしたいという願いを込めて名付けられたこのさくら市内で、ご子息の秀則さまと共に水稲の大規模経営に取り組む秋元 利彦さまは、労力の軽減とコストダウンを目的に、4年前、鉄コーティング直播への取組みに挑戦。年々、着実に栽培技術の課題を解決し、昨年、全面積を鉄コーティング直播に転換しました。今年はさらに3haの規模拡大を図り、作付全面積の16haで鉄コーティング直播に取り組みます。3月20日、コーティング作業を行っておられる秋元さまを訪ねて、ご自宅の倉庫へ伺いました。

tochig01_p0

忙しくなる前に作業ができ、
時間を有効に使えるのがいいですね!

20年位前からずっと、日本の稲作もいずれ直播の時代を迎えるのではないかという思いでおり、酸素発生剤コーティング直播も何度か試してみましたが、思ったより収量が上がりませんでした。そんな中、4年前に鉄コーティング直播の点播技術に出会い、直感的に、「これはこれからの農業を支える技術だ!」と思って取り組んでみたのです。そうしたら、収量が10a当たり9俵以上と移植並みの結果が出たので、本格的にやってみようという思いになり、昨年からは全面積で取り組むことにしました。

私は16haの水稲栽培の他、春と秋の作業を各15haほど請け負っており、春は特に忙しいんです。コーティング作業は種籾さえあればいつでもできるでしょう。忙しくなる前にやってしまえるのが、後の作業に有効に時間を使えて本当に助かるんです。寒い時期の方が放熱が早いですから、2月半ばから3月の中旬までに作業を終えることを目標にしています。

 tochigi01_p1    tochigi01_p2

3ha分のコーティング作業は約2時間
時間も労力も助かります

コーティング作業はコンクリートミキサーを使い、1日平均3ha分、種籾で約100㎏仕上げます。一気にやれば2~3日で終わるのでしょうが、作業は週に約2日ずつ。半月ぐらいかけてゆとりを持って進めてます。ミキサーに入れるのは一回約20㎏で、息子と2人でやっても2時間足らずで終わります。コーティング比率は0.5。精度良く仕上げるコツは水補給です。水分の過不足をよく見て判断しながら、みずみずしくつやつやした状態に仕上げます。後は、鉄を少しずつ入れることぐらいで、作業は簡単です。

コーティングした種子は、苗箱を利用して酸化させます。1年目は少し失敗して、まだ乾き切らない間に袋詰めし、一部、焼いてしまったので、管理は慎重にしています。酸化熱がこもらないよう苗箱の3分の1位の高さに薄く平らに伸ばし、それを倉庫内で井桁状に積み上げるんです。場所が十分にあり、半月ぐらいは放置して酸化・乾燥させることができるので、特に酸化促進のための水の噴霧はせず、手間を省いています。

一番心配なのは発芽です。発芽なくして苗立ちはありませんから、90%を目標に、必ず品種毎に発芽テストはしています。これまでの経験から浸種時間は発芽にあまり影響しないことが分かったので、昨年から一部で24時間浸種を試してみています。

 tochigi01_p3    tochigi01_p4
 tochigi01_p5    tochigi01_p6

コストダウンも大きな魅力
種籾の力を信じて収穫まで管理していきます!

鉄と焼石膏しか使いませんから、10a当たり670~680円位しか経費がかかりません。土や資材の費用も必要ないし、何より育苗の手間をコストに換算したら移植とは比べものにならないぐらいのコストダウンです。春作業を請け負っている農家の中にも、私の取組みを見て鉄コーティング直播に切り替える方が出てきています。コストダウンにもなるし、私の作業の手間も省けるので助かります。

今、地域には鉄コーティング直播に最初に取り組んだ3軒の栽培仲間がいて、お互いに作業を手伝い合っています。その他、今年、さくら市内では15~16軒の農家が取り組んでいると聞いており、少しずつ地域に浸透しているのかなという実感があります。昨年は、うちに若い後継者が圃場見学に来られたり、団体で研修に来られたこともありました。私は、是非若い人たちに、この技術に取り組んでもらいたいと思っており、大いに可能性と期待を感じて嬉しいです。今年も気合いを入れてコーティング作業を始めましたので、種籾の力を信じ、平年以上の収量を目指して、収穫まで管理していきたいと思います。

 tochigi01_p7    tochigi01_p8
 tochigi01_p9    tochigi01_p10

 動画2.jpg

  • コーティング
  • 栃木県
  • 秋元利彦さま
  • 2014/04/08
  • 前の記事へ
  • 記事一覧へ
  • 次の記事へ

ページトップ