6.商品管理

商品管理の責任者の
責務

a. 商品管理の責任者(管理点2.1)は、以下の業務を統括している。
(1) 商品の種類・規格の管理(品目・品種・栽培方法等)
(2) 数量・重量を含む商品仕様
(3) トレーサビリティの管理
(4) 商品の安全や品質の確保
(5) 商品に関する苦情・異常および商品の回収への対応

b. 商品管理の責任者は、以下に取り組んでいる。
(1) 担当するJGAP管理点の理解、基準文書に関する最新情報(改定等)の把握
(2) 商品管理に関する知識の向上

トレーサビリティの確保

a. 出荷した農産物から以下の記録を確認できるトレーサビリティの仕組みがある。
(1) 農場名
(2) 品目名
(3) 出荷先
(4) 出荷日
(5) 出荷数量
(6) 収穫日
(7) 収穫数量
(8) 収穫圃場の名称または番号
(9) 収穫から出荷までたどるのに必要なロット番号(収穫ロット、調製ロット等)

b. 上記a.のトレーサビリティの仕組みを年1回以上確認し(トレーステスト)、必要に応じて仕組みを見直している。

c. 出荷する農産物、送り状、納品書等に以下の表示を行っている。
(1) 農場名
(2) 農産物の名称
(3) 原産地

商品の苦情・異常・回収
への対応手順

a. 商品に関する苦情・異常への適切な対応および再発防止のために、以下の項目を含む対応手順を文書化している。
(1) 商品の苦情・異常発生状況の把握
(2) 商品管理の責任者への連絡・報告(影響を及ぼす範囲の把握、責任者による商品回収の必要性の判断を含む)
(3) 応急対応(影響がある出荷先および関係機関への連絡・相談・公表、商品回収、対象品の処置等を含む)
(4) 原因追及
(5) 再発防止に向けた是正処置
(6) 法令違反があった場合の認証機関への報告

b. 文書化した手順は、年1回以上、見直している。

商品の苦情・異常・回収
への対応記録

a. 商品に関する苦情・異常が発生した場合に、管理点6.3の手順に従って対応したことを記録している。

b. 記録には、苦情・異常の発生日(連絡日)、記録日、記録者、商品管理の責任者による確認日を記載している。

他農場の農産物の
取り扱い

a. 他農場の農産物を取り扱っている場合、生産した農場ごとの識別管理と他農場の農産物の意図しない混入を防止する対策ができており、記録から確認できる。

b. 他農場の農産物を販売する場合は、生産した農場の情報について、販売先に誤解を与えるような表示をしていない。