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令和3年度全国農業システム化研究会現地実証調査 
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中山間地域の小区画ほ場で アグリロボ田植機(無人機)の実用性を実証

中山間地域の小区画ほ場で アグリロボ田植機(無人機)の実用性を実証

 5月18日、19日の2日間、長野県飯綱町で、令和3年度全国農業システム化研究会の現地実証調査の一環として、自動運転田植機(アグリロボ田植機)の実用性を評価する実証調査と実演会が行われました。

 


 

自動運転田植機の実用性について長野県で実証

 長野県長野農業農村支援センターが担当するこの実証は、中山間地域の標準的な小区画ほ場を想定して実施。オペレータ及び補助者を含めて作業能率が最大となる作業工程を確立し、最適な経営規模を評価します。また、無人機及び慣行田植機(有人機)を協調させ、大規模経営体での実証を通じて、飯綱地域の稲作環境に合わせた作業体系を検討するものです。今回は、18日の実演会と19日の実証調査をレポートし、無人で移植作業を行うアグリロボ田植機NW8SAを体感された実証経営者のYOU・優・FARMの丸山純様と実証に取り組む長野県長野農業農村支援センターの皆様の声を紹介します。

【5月18日】アグリロボ田植機実演会

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実証経営者の声
アグリロボ田植機を植付条件の良くないほ場で使用すれば、
オペレータの負担を軽減できますね!

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 アグリロボ田植機は、田面が柔らかいほ場では、「土を押して、苗の植付姿勢を悪化させるのでは?」と心配していましたが、しっかりとコントロールされ、植付に問題はなかったと感じています。(湛水量の異なるほ場で試したが)有人運転の場合、水の深いほ場ではマーカーが見えづらいなど正確な植付のために気苦労することがありました。それがアグリロボ田植機は、無人作業なので、その気苦労が解消されて、しかも植付の状況を確認しながら作業を進めることができ、無人仕様は、「植付条件の良くないほ場」でも効果を発揮すると感じました。

【5月19日】アグリロボ田植機の現地実証調査

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実証調査者の声
まっすぐな植付、なめらかな旋回、
有人機と遜色ない欠株率・作業精度に驚いています

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長野県長野農業農村支援センター
技術経営普及課、作物担当
普及指導員 宮入 友理様(写真左)

 生産現場の労力不足解消等のために長野県としてスマート農業を推進しています。今回の自動運転田植機もその技術の一環です。長野県は他県と比べて小区画ほ場が多い地域です。そこで、中山間地域の小区画ほ場において、スマート農業技術の実用性があるかどうか評価する試験を行っています。私は、今回、自動運転田植機の稼働を初めて見たのですが、思っていたよりも作業精度が高いことに驚きました。まっすぐ植わっており、従来機とほぼ同等の欠株率・速度なので、ほ場条件などをクリアすれば実用性はあると感じています。

長野県長野農業農村支援センター
技術経営普及課、飯綱町地域担当
技師 片桐 拓登様 (写真中央)

 無人でも、まっすぐに蛇行することなく植えており精度が良いですね。旋回する際に、ロボットのようにもっとカクカクするのかなと思っていたら、生き物のようになめらかな動きをしていたので、人による運転と比べてそん色ないと感じました。この地区は、中山間地域なので、導入できるところは限られるとは思いますが、比較的、平坦でほ場が連続しているところには導入できる可能性はあると思います。

長野県長野農業農村支援センター
技術経営普及課 長野市南部地域担当
技師 羽生 友多様(写真右)

 私も初めて自動運転田植機を見させていただいたのですが、真っすぐに植付しているところや、適切なルート選択ができるといったところが、AIが進化しているんだなと思いましたし、条の端まできちんと植えられており、技術の進歩を目のあたりにしました。




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