農作業の大幅な省力化や生産性の向上を図るために、ICTやロボット技術を活用したスマート農業の普及が期待されています。そこで富山県では、スマート農業を担う人材と指導者の育成を目的に、富山市に研修拠点「スマート農業普及センター」を開設。5月21日に開所式が行われました。
富山県スマート農業普及センター開所式
富山県スマート農業普及センターは、老朽化していた農業機械研修センターを再整備し、2階建ての本館を新築。スマート農機の展示スペースやトラクタの運転が体験できるシミュレータ、100名規模の研修室を設けた他、約6haの敷地内には、スマート農機の体験エリアやトラクタの講習コース等を備えています。
開所式には、新田八朗富山県知事も出席し、関係者とテープカットを行った後、ロボットトラクタの無人走行デモやセンター内を見学しました。センターでは、今後、スマート農業を学ぶ研修会や農機実演会を定期的に開催する予定です。
北陸近畿クボタは、センター開設に当たり、アグリロボトラクタを始めとするスマート農機を納品。富山県の農業活性化に貢献すべく、資材やノウハウを提供させていただきました。
これからも、機械のメンテナンスを行うとともに、県と連携し、研修や実演をサポートしていきます。
富山県スマート農業普及センターの主な内容
スマート農業普及・人材育成の活動拠点に!
スマート農業普及センターの目的は、①農業者にスマート農業を実際に体験してもらい、導入や活用の参考にしていただく。②若い人や新たに農業に参入したい人に農業を魅力あるものとして感じていただく。③農業関係職員のスマート農業の研修の場として指導力強化に役立てるの3点です。
これらの目的が果たせるように、スマート農業普及の拠点として活動したいと考えています。
スマート農業による
「魅力ある農業」の発信に期待しています
富山県が先駆的な取組みとして、スマート農業普及センターを整備したことは農業者としても誇りに思います。私もスマート農機を導入していますが、若い農業者に農業が魅力あるものだと発信していくためにも、スマート農業は必要だと考えています。
本センターが農業者にとって大いに役立つことを期待しています。