クボタ ソリューションレポート #36
スマート農業加速化実証プロジェクト
北海道|
稲|
近年、技術発展の著しいロボット・AI・IoT等の先端技術を活用した「スマート農業」の社会実装を加速化するため、先端技術を生産から出荷まで一貫した体系として速やかに現場に導入・実証する取組みを国が支援する「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」が、本年から2年間で計画的に行われます。
同プロジェクトに採択された、北海道新十津川町の新十津川町スマート農業実証コンソーシアムでは、本年4月にクボタアグリロボトラクタによる無人作業、同5月にクボタGS田植機による直進キープ機能を使用した田植作業のデモンストレーションを行い、プロジェクトを通じた地域へのスマート農業の啓発に努めてきました。
そして本年6月18日、同コンソーシアムによるアグリロボトラクタ、ラジコン草刈機等、スマート農機のデモンストレーションが、新十津川町の農業高校生、小学生を対象に行われ、進化し続ける農業機械の力が、次代の地域農業を担う子供たちに向けてアピールされました。
【 耳より情報 】
❶ 農家の高齢化、農家戸数の減少に伴う、1戸当たりの経営面積の拡大に対して、スマート農機による省力・省人化が期待されている❷ クボタアグリロボトラクタSL60Aは、無人での自動運転作業が可能
❸ ラジコン草刈機ARC-500は、斜面に立つことなく、安定した場所から機体操作が可能
【子供たちを前に、クボタのスマート農機を実演!】
●アグリロボトラクタ SL60A
無人、自動運転による耕うん作業。直進作業だけでなく、枕地旋回、進行方向に障害物があった場合のオートストップ機能等も実演した。
●ラジコン草刈機 ARC-500
夏場の重労働である草刈作業も、通常の刈払機等に代えてラジコン草刈機を使用することで、楽に行うことができる。
●農業用ドローン MG-1SAK
効率的な空中防除が行えるドローン。安全性に配慮して実作業は行わなかったものの、未来の農業を感じさせ、子供たちの注目を集めた。
【スマート農業は、これから間違いなく必要になると思います】
ここ新十津川町でも、農家の高齢化、農家戸数の減少が進んでおり、近い将来、少ない農家に農地が集約される結果、1戸当たりの経営面積が拡大することは目に見えています。面積が大きくなり、しかも人手がない中で経営を維持していこうと思えば、今回デモンストレーションを行ったようなスマート農機を上手く活用した、スマート農業を行っていくことが必要になるとの考えから、スマート農業開発・実証プロジェクトに参加した経緯があります。
今回のデモンストレーションは、未来の地域農業の担い手になり得る子供たちに、農業や農業機械は、今ここまで進化しているんだよ、ということを見てもらいたい、農業自体にももっと興味を持ってもらいたいという思いで開催しました。今回のことで、農業って面白そうと思ってもらえたり、農業をもっと身近に感じてもらえたら嬉しいですね。