クボタ ソリューションレポート #1
千葉県|
稲|大豆|
今、クボタでは、様々な経営課題を抱える担い手の皆さまに、課題解決のためのソリューション提案を行っています。
このレポートでは、全国の最新の技術・機械の実証情報を現地レポートとして皆様にお届けいたします!
【 耳より情報 】
❶ 省力・低コストが図られる乾田直播に担い手経営者の注目が集まる!❷ 乾田直播の中でも不耕起播種栽培は、耕うん不要でさらに省力
❸ しかも通常の体系より早く圃場に入れ、適期播種ができる!
❹ 2016年7月よりクボタグループに入ったグレートプレーンズ製品、今年いよいよ活動開始です!
大規模面積をこなす担い手の経営にプラス。
乾田直播の中でもさらに省力化が図れる
不耕起汎用ドリルを提案!
全国有数の農業・畜産県である千葉県。県北部に広がる上総台地の中央には印旛沼があり、その周辺では印旛沼の水を農業用水として利用し、主に水稲が栽培されています。
大区画圃場では、WCS用稲の取り組みが始められており今回、WCS用稲を乾田直播で栽培する佐倉市の生産者圃場において、グレートプレーンズの不耕起汎用ドリルによる不耕起播種が行われました。
取材した生産者の皆様は、地域の担い手が集まってできたコントラクターのメンバーが主。昨年タカキタの汎用型飼料収穫機「SMR1000」を導入し、播種作業も行うようになってきています。
なんと時速7、8 ㎞の高速播種が可能!
ほぼ一人で作業しており、省力化を目的に乾田直播に取組んでいますが、ここ数年で一気に面積が拡大。春先の天候も安定しない中、春に集中する作業で省ける作業は省きたいという思いがありました。また水稲の他に大豆にも取組んでおり、大豆については不耕起播種栽培を行っています。水稲も不耕起で播種したい気持ちはありましたが、効率の良い播種機がなかったこともあり、チャレンジできませんでした。そのような中で、クボタから不耕起汎用ドリルの話を聞き、試験的に実施。圃場水分が少し高かったですが、車速を7、8㎞上げても播種できました。大豆の播種用に使っている不耕起播種機は、あまり作業スピードが出ないので、不耕起汎用ドリルでも播いてみたいですね。
省きたかった事前耕うんがいらない!
水稲の播種は、麦を播種するドリルシーダーでしています。播種できる状態にするためには、数回起こした上で鎮圧するという作業が3工程、4工程必要になります。それが不耕起汎用ドリルで播種することで、事前に起こさなくて済むようになり、それらの作業が全て省けるのが良いですね。また、今使っているドリルシーダーは、不耕起播種ができません。この不耕起汎用ドリルは、耕起して播種する方法、不耕起で播種する方法の両方がこれ一台でできるので、それもメリットです。
悩みのタネである春先の天候不順。
そんな中でも早く圃場入れる
ドリルシーダーで播種する圃場では、事前に耕うんするので、圃場が乾くのに時間が掛かります。不耕起汎用ドリルで播種する方が起こさない分、圃場に早く入れ、計画通りに作業できます。
WCS 用稲だけではない、牧草の種子も播ける!
水稲や大豆の他に、この不耕起汎用ドリルで播種できる作物は何かと考えると、牧草がありますね。牧草種子を播いて、春先に収穫する体系を組める可能性はあります。不耕起汎用ドリルだからこそできる作物はあると思いますね。
乾田直播は、経営に大きなプラス!
昨年から本格的にWCS用稲の生産を始めました。移植よりワラの収穫量が上がるということで、乾田直播で栽培しています。少人数で大面積をこなすというのは、かなり大変ですが、移植に乾田直播を組み合わせることで省力化が図れ、作業の分散が可能になります。コストも移植より掛かりません。
天候にもよりますが、去年の収量は移植より乾田直播の方が多かったですね。省力化が図れ、収量も得られるとなると、利益率が上がるので経営メリットは大きいです。
あとは大豆を栽培しているところもありますが、需要があれば麦もするなど、乾田直播をしているからこそ、畑作作物の大豆や麦などとの輪作がしやすくなるというのも利点の一つですね。
スピードが出せ能率が上がる!
不耕起汎用播種機
このところ雨がたくさん降ったので、少し圃場水分が高かったのですが、不耕起だけにトラクタがある程度スピードを出せるというのは良いですよね。それだけ能率が上がりますから、早く作業が終わります。