【クボタ ソリューションレポート No.27】大規模経営体における省力化を追求! 一発耕起播種機トリプルエコロジーで麦播種! お気に入りに追加
熊本県菊池郡大津町 機械の汎用利用
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クボタ ソリューションレポート #27

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【クボタ ソリューションレポート No.27】大規模経営体における省力化を追求! 一発耕起播種機トリプルエコロジーで麦播種!

【クボタ ソリューションレポート No.27】大規模経営体における省力化を追求! 一発耕起播種機トリプルエコロジーで麦播種!

「一発耕起播種機トリプルエコロジー」「普通型コンバインWRH1200」を使用し稲・麦・大豆の土地利用型作物における「機械の汎用利用」をテーマに熊本県大津町で年間を通して行ってきた実証。

 


 

【 耳より情報 】

❶ トリプルエコロジーは耕起・砕土・播種が一度に可能
❷ ショートディスクの併用使用で大幅な時間短縮

 一年の締めくくりとして11月29日に稲後の小麦播種、同月30日に大豆後の大麦播種を一発耕起播種機トリプルエコロジーで行いました。
 また、大麦播種の前には、大豆栽培の中耕培土によりできた畝を整地し残渣をすき込むため、ショートディスクで、耕起を行いました。従来のロータリでの耕起作業を、スピードの速いショートディスクに置き換えることで大規模経営に対応した効率的な作業を行うことが可能となります。


一発耕起播種機トリプルエコロジー動画




実証されたお客様の声

トリプルエコロジーのメリットは
忙しい時期に一工程で播種作業が終わることです

 うちは稲・麦・大豆のブロックローテーションで作業しており、稲の収獲後には、麦の播種が控えているので、基本はトラクタで耕起します。大豆の後も刈取り直後に耕起をして、すぐに麦に入る形になるので、稲、大豆の収穫後も忙しい時期が続きます。
 今回は、稲後の小麦播種、大豆後の大麦播種ともに一発耕起播種機トリプルエコロジーを使用しました。
 稲後は耕起をせずに一発耕起播種で行いましたが、やはり忙しい時期に一工程で作業が終わるのはメリットがありますね。耕起しないぶん稲後は田面が硬く、トラクタに負担がかかるので、あまりスピードを出せなかったのですが、今日のスピードであれだけ綺麗に仕上がっているから、十分に良いのかなと感じました。

耕起作業をショートディスクに置き換えることで時間短縮が図れます

 大豆後は畝が残っており、播種前の耕起が必要でしたので、クボタからの提案でショートディスクで耕起をしました。以前他のメーカーさんで違うタイプを試させて頂いたことがありますが、今回大豆跡で初めて使用させてもらって、やはりショートディスクはあったほうがいいと感じました。スピードが速いので、その分効率も上がり、次の作業もスムーズに行え、多くの面積を短時間でこなすことができるのは魅力的です。

将来的な農業の良い見本になれたと思います

 現在、農業に取り組んでいる中で、高齢化が一番問題になっており、地域の担い手として土地を任されることが年々増えています。担い手不足や機械の利用、様々な課題がある中で「機械を寄せ集めなくても一台あれば出来る」、「若い人たちでも色々な仕事が出来る」といった、これからやっていく農業の形として良い見本になれたと思います。

クボタ技術顧問による解説

 水稲、大豆の後に行う麦播種の作業は12月半ばまで続き、作業が集中する時期です。最近では麦の播種時期に降雨が多く、作業が遅れることがあります。耕起した圃場に雨が降ると2~3日作業ができませんが、一発耕起播種機トリプルエコロジーなら、耕起前の圃場は田面が硬い状態のまま作業をおこなうため、降雨後でも圃場が乾くのが早く、短期間で作業が開始でき、適期播種が行えます。
 麦播種はできるだけ砕土率を上げ、圃場を均平にすることが非常に重要です。そうすることで、発芽も揃い、除草剤の効きも良くなります。砕土率を上げるために、普通は一度耕起してから播種を行いますが、稲後の圃場は一発耕起播種機トリプルエコロジーを使って一工程で作業を行った結果、十分砕土ができていると感じました。
 また、麦の栽培は排水が大切です。この地域の圃場は火山灰土壌で非常に排水性がよく、今回は使用していませんが、トリプルエコロジーにはサーフロータリの前に2本のソイラが装着可能で、ソイラ先端のチゼルが土を持上げて土中に空間をつくり、 生育初期の排水補助と根の伸長促進効果が期待できます。更に排水が悪い圃場では、額縁明きょの施工による排水対策を行ってください。


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実証調査担当者の声

残した課題をしっかりと次の実証で解決したい

 今回の実証で一番心配したのは水稲乾田直播でしたが、一年目の実証から考えると良い結果が残せました。ただ、課題も残りました。収量や雑草の問題は解決したいと考えています。また、麦が前年には播種してあり、途中からの実証となったので、麦の播種からも含めると、改めてのスタートは今日の麦播種の作業からだと思います。稲麦大豆、最後まで見届けたい。そういう意味では来年も引き続き実証を行っていきます。

機械の汎用利用とともに組織づくりも進めていきたい

 この地域では稲麦大豆のローテーションが出来上がっていて実施する作業が決まっています。それをいかに短時間で適期にやるか、なおかつその機械を何台も持つのではなく、できるだけ集約することを考えると、播種で使ったトリプルエコロジーや、普通型コンバインWRH1200など汎用性が高い機械をうまく組み合わせることは非常に大事です。ただ、機械だけをいれて「さあやりましょう」といってもうまくは行かないので、今後ネットワーク大津様のような集団の組織づくりと合わせて機械の導入を図っていけたらと考えています。

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にんじん播種機のレポートはこちらhttps://agriculture.kubota.co.jp/agriinfo/tec/2018/11/_no22.html
(当サイトの該当記事へリンクします)


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