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クボタ ソリューションレポート #23

千葉県 乾田直播

〜【クボタ ソリューションレポート No.23】移植と同等の収量を確保!! グレートプレーンズ播種による乾田直播の収穫作業〜

【クボタ ソリューションレポート No.23】移植と同等の収量を確保!! グレートプレーンズ播種による乾田直播の収穫作業

平成30年度全国農業システム化研究会現地実証調査
乾田直播栽培による省力・低コスト効果の実証
千葉県 香取農業事務所

 千葉県香取農業事務所が今年度の全国農業システム化研究会の現地実証調査として取り組んでいる「乾田直播栽培による省力・低コスト効果」の収穫作業が9月16日に行なわれました。今年は天候が不安定な時期が続き、地域の水稲の収量に影響が出ている中、乾田直播の実証圃場では移植の収量とほぼ同等程度の収量を確保。今後の取組みの拡大が期待できる成績となりました。

 今回の収穫は、2019年1月に発売になるクボタ自脱型コンバイン「ディオニス(DR6130)」を使用して行われました。それに伴い関係者に向けて、クボタアグリサービスによる新型コンバインの説明会も実施。ICTを活用したKSASとPFコンバインのタンパク・水分・収量の情報が圃場内で細かく把握できるメッシュマップ機能など、農業の生産コスト低減に貢献する機能に注目が多く集まりました。

新発売!ディオニスのスペシャルムービーはこちら

【 耳より情報 】

❶ 不安定な天候のなか移植と同等の収量を確保
❷ 新型コンバインディオニスDR6130での収穫作業で効率アップ
❸ 来年度は播種時期を早めた不耕起乾田直播に挑む

実証されたお客様の声

来年からも乾直に取り組んでいきたい

 今年の乾田直播の圃場は、天候が不安定な日が多かった中では悪くない出来栄えです。少し雑草が出ていましたが、これまで雑草の発生が多い年は、ヒエで圃場が埋まってしまい、収穫が困難になるときがあったので、これくらいは問題ありません。今回の実証から除草剤と肥料設計を変えたことによって抑えられたと考えています。来年も乾直に取り組みたいですが、次はもっと早い時期に播種作業を始めたいですね。播種量を6kgくらいに増やして、3月末~4月上旬に播種を行い、鉄コーティング直播等と組み合わせてさらなる作期分散を図りたいですね。

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オペレータに負担が少ない
ストレスフリーのコンバインです

 今回の収穫で新型コンバインの試乗をさせてもらいました。率直に言って良いコンバインですね。キャビンが広くなったことで圧迫感がなく、足元も広いので、身体が大きい人が乗っても負担になりません。作業時の騒音も静かで、振動も少ないのでオペレータのストレスも軽減される感じがします。

 従来のコンバインだと、その日収穫した分をまとめて乾燥機に入れるので圃場毎の収量はわかりませんでした。食味収量センサ付きコンバインは、各圃場毎の収量などが把握できるので、今後の管理に役立てることができ、とても便利な機能ですね。

直播技術は将来的に必要な技術です

 息子の代に変わる頃には、離農する人の増加に伴い、担い手として経営面積がさらに増えると考えています。家族経営だと、50haくらいまで対応できますが、それ以上の面積になると新たに機械の導入や、雇用も考えていかないといけません。人件費や機械の購入費などを考えると、生産コストを削減できる直播の面積拡大は不可欠だと考えます。将来のことを考えて直播技術を早期に確立し、安心して息子に経営委譲ができるようにしたいです。

実証調査担当者の声

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目標としていた収量は確保できました

 乾田直播の実証圃場では慣行区の移植と比べて穂長が長く、穂数が多く、葉色も出穂10日後も濃く推移し、順調に生育しました。収穫の結果、農家実収量は移植が528kg/10a、乾田直播全体では494kg/10aと慣行区の成績より少し下回りましたが、乾田直播①では534kg/10aと移植と同等の収量を得ることが出来ています。乾田直播②の収量低下の要因については、千粒重・登熟歩合・一穂籾数を調査し、今後考察していきたいと考えています。(乾田直播①は基肥にふさこがね専用一発033、乾田直播②は基肥に一発鉄コくん早生用788を施用。溝を掘り圃場1枚を半分に分けて肥料の比較をしている)


乾田直播は課題を解決できる技術です

 今回の調査で、乾田直播によって種子準備・育苗に係る作業時間・資材費の削減が確認できました。移植栽培の田植え作業では3人で作業を行いましたが、乾田直播だと代かき作業が不要で播種作業も1人で行うことができるので、労力の軽減にもなり経営面積が大きくなるほどスケールメリットが発揮できる技術だと感じました。また「グレートプレーンズ不耕起汎用ドリル」を使用することで、播種にかかる時間は10a当たり約10分で、播種機の作業性も良く、さらなる時間短縮にも繋がります。

 一方で、今回の実証では乾直では移植栽培に比べ、施肥や除草剤散布に係る作業時間・資材費が増加しており、その点をどう評価するかがポイントであると感じています。今回使用した「グレートプレーンズ不耕起汎用ドリル」では、播種同時施肥が出来なかったため、ブロードキャスターで表層施肥を行っています。播種同時施肥できれば作業時間、施肥体系が変わってくるかと思うので、ぜひ検討していただきたいです。

 現在、香取農業事務所管内には乾田直播に向く、排水性が良く区画が大きい圃場は多くはありません。しかしながら、基盤整備事業を進めている地区が数地区あり、大規模農家への省力技術として、乾田直播の技術を普及していければと考えています。

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