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KSAS通信#09

昨年のデータを振り返り、今年は何を改善するのか。

昨年のデータを振り返り、今年は何を改善するのか。

昨年KSAS本格コース(KSAS対応農機を導入)のユーザーにとって、今年はそのデータに基づき改善に挑む年。 昨年を振り返り、今年への意気込みをうかがいました。

 


 

KSASマップは戦略的ツール

 いままでは行政単位の地図しかなく、一括で見られるものがなかったんですね。KSASの地図だと全部が網羅できている。当然そこから圃場間の距離も視覚的に見られますし、かなり戦略的に利用できます。利用権設定の時にこの辺りはうちがやっている、この辺りは他の組合がやっている、などエリア分けがすぐに目で見られるというのが、一番利用価値があったかなと思っています。

数値化のメリット 受託増の可能性

 自分のところの米の食味がどれくらいかというのが数値で見られるのがいい。おいしいとかおいしくないというのは自分の感覚だけですよね。昔からこの辺がおいしい、この辺がまずいというのがあったのですけれど、それが数値で見られるとなぜ?ということになり、そこから発見・改良もあると思っています。数値で表せるというのは、作業受託においてもメリットになります。それをもって受託が増やせる可能性も出てきます。また収量も今までは今日10ヘクタール刈りました、総収量が1日分の荷受けでこれだけでしたというのはわかったのですけど...。あとは感覚的にここはちょっと多かったな、としか分からなかったんです。でも食味収量コンバインだと完全な数量で出てくるし、オペレーターも収量が何キログラムか出ているからすごくわかりやすいですね。ここはよくできている、ここはやっぱり出来が悪かったとか振り返れますので、細かい分析ができます。データとして残るのが一番いいです。いままでは感覚でしたから。

プレミアム米 KSASで選別

 地域営農のビジョンを平成26年に立ち上げて、この中で「プレミアム米」ということで食味値の高いお米を分別集荷して、少しでも農業所得を上げようと販売課と協議しながら動いています。乾燥の荷受け段階で測る方法がありますが、食味センサ搭載コンバインで圃場でも分けられるのが便利です。まだ始まったばかりですのでこれからうまく使い分けをしながらやっていきたいと考えています。いま現在は食味収量コンバインでデータをKSASに蓄積する段階です。

面積と枚数で的確な作業指示

 作業計画は今までだとオペレーターに「この地区を刈ってください、とにかくいけるところまで...。」といったように1日1台2ヘクタールを目安に大雑把に伝えてました。圃場の出入りに時間のロスがあり、1時間あたりの作業面積だけでカウントできない部分があった。面積だけでなくKSASに登録した枚数も加味し作業計画を作成。

振返りマップで分かり合える

 オペレーターの動き方は今までは現場に行って見るしかありませんでしたが、事務所の中でKSASの「振返りマップ機能」で見られるので、どうしてここをとばして次に行ったのかとあとで聞けます。「まだちょっと湿っていたから」などと事情がわかり、オペレーターとのコミュニケーションが図れますね。また倒伏等があると倍以上の時間がかかることがあります。そんな場合もその動きを「振返りマップ機能」で見られますので、作業能率の分析材料にもなります。


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https://ksas.kubota.co.jp/voice/ksas009.html

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