こんな方におすすめ!

・耕うん爪の取付け方がよくわからない!
・自己流で行っているが、取付け時のポイントを詳しく知りたい。

作業時の注意事項

事故防止のため、爪の交換や増締めを行う場合は、次のことを必ず守りましょう。
・トラクタを平坦な広い場所に置く。
・エンジンを止め、駐車ブレーキをかける。
・ロータリの落下防止のため、落下速度調整グリップを「止」方向にいっぱい回してロックする。
・油圧レバーを前方に倒し、作業機が下がらないことを確認する。
・爪軸の下にリジットラックなどを設置し、より安全性を確保する。
・けが防止のため、必要に応じて手袋を着用する。
・ボルトやナットを締め付ける場合は、レンチが確実に入ったか確認する。
・耕うん爪やボルト・ナットは、クボタ純正部品を使用する。

※ご自身での作業が難しいと感じた場合は、無理せずお取引のお店へご依頼ください。

主に使用する工具

①交換用の耕うん爪
②メガネレンチ(17mm)
③農業機械用爪交換レンチ
④マイナスドライバー
⑤ラチェットレンチ(ソケット17mm)
⑥アングルインパクトレンチ
⑦爪固定金具(爪軸を固定できないトラクタの場合/標準付属品)
⑧作業用手袋
⑨リジットラック
⑩純正爪取付け部品(ナット/ワッシャ/ボルト)
⑪ウエス

※すべての工具を用意する必要はありません。必要に応じて使いやすいものを揃えてください。
※電動工具やエアー工具を使用する場合は、反動による事故やけがに特にご注意ください。
※当コラムに掲載された内容によって生じた損害等について、当社は一切の責任を負いません。

作業前の準備

爪軸が動かないように固定する

※上の画像は爪固定金具を取り付けた状態

・エンジン停止状態でPTO変速レバーを「N(中立)」以外に入れると、爪軸が固定されます。
・一部機種では、上記方法では爪軸が固定されません。その場合は、標準付属品の「爪固定金具」を使用します。

草切爪とつきま線(草巻き付き防止ワイヤ)を取り外す

・草切爪とつきま線は両端の爪に取り付けられています。
・爪交換用レンチを使ってボルトを緩め、耕うん爪と共に取り外します。
・つきま線が外しにくい場合は、ワイヤの張りを緩めてから行います。

※ワイヤの緩め方や、耕うん爪交換後のワイヤ張り調整および草切爪のすき間調整については、本コラムの「補足:つきま線と草切爪」や取扱説明書を参照してください。

耕うん爪の交換方法(均平耕法)

※RL18Sを使って撮影しています。
※均平耕法以外の爪配列は、取扱説明書をご確認ください。

両端以外の耕うん爪

①ナットを緩め、ボルト・ナット・ワッシャを外す。

・ナットを緩める際は、爪交換用レンチやメガネレンチをご使用ください。

※爪交換レンチで緩まない場合は、メガネレンチに持ち替えて作業してください。無理やり爪交換レンチで緩めようとすると、レンチのラチェット部が壊れてしまう可能性があります。

②古い耕うん爪をブラケットから取り外し、新しい耕うん爪をセットする。

・耕うん爪取付け部品(ボルト/ナット/ワッシャ)は使いまわしをせず、必ず新しいものを使用してください。また、強度の観点から必ずクボタ純正部品を使用してください。
・すべて取り外してしまうと爪の方向がわからなくなるので、慣れていない場合は、取り付けの向きを確認しながら一本ずつ交換しましょう。

六角穴からボルトを差し込み、ワッシャとナットを取り付ける。

・ワッシャとナットを取り付けたら、手で仮締めをします。

取り付け時のポイント

・均平耕法の爪配列で取り付ける場合は、ナット側(丸穴)に向かって爪が曲がっていくように取り付けます。
・爪とブラケットの間には遊びがあるので、爪を内側(腹側)に押さえつけて締め付けると、緩みを防止できます。

④レンチでナットを締め付ける。

※締付トルクは、各型式の取扱説明書を確認してください。
※締付トルクが記載されていないロータリの場合は、緩まない程度に締め付けてください。

取扱説明書ダウンロード

両端の耕うん爪

①ボルトを緩め、ボルト・ナット・ワッシャを外す。

・両端の爪はボルトを緩めて取り外します。
・ボルトを緩める際は、爪交換用レンチやメガネレンチをご使用ください。

※爪交換レンチで緩まない場合は、メガネレンチに持ち替えて作業してください。無理やり爪交換レンチで緩めようとすると、レンチのラチェット部が壊れてしまう可能性があります。

②古い耕うん爪をブラケットから取り外し、六角穴ナットを入れる。

・ブラケットの六角穴にナットを置いてから、爪やボルトを取り付けます。
・手でナットを置くのが難しい場合は、マイナスドライバーや取り付け用のボルトにナットを通し、ブラケットに置くようにして作業してください。
・耕うん爪取付け部品(ボルト/ナット/ワッシャ)は使いまわしをせず、必ず新しいものを使用してください。また、強度の観点から必ずクボタ純正部品を使用してください。

③耕うん爪をセットし、ワッシャとボルトを取り付ける。

・ワッシャとボルトを取り付けたら、手で仮締めをします。
・つきま線や草切爪がある場合は、このタイミングで一緒にセットします。

④レンチでボルトを締め付ける。

※締付トルクは、各型式の取扱説明書を確認してください。
※締付トルクが記載されていないロータリの場合は、緩まない程度に締め付けてください。
※草切爪を共締めする場合は、草切爪のすき間調整を行ってください。(ロータリ取扱説明書参照)

取扱説明書ダウンロード

補足:つきま線と草切爪

つきま線の張り調整

①ロックナットを緩める。
②四角かしめ部でワイヤの張りを調整する。(張りたいときは締め込み、たわませたいときは緩める。)
③調整が終了したら、ロックナットを締め付けて固定する。

※ロックナットや四角かしめ部は、スパナで調整できます。
※推奨たわみ量やロックナットの締付トルクなどは、ロータリの取扱説明書を参考にしてください。

草切爪の調整

①爪軸正転方向に対して、爪ブラケットの前に草切爪がくるように取り付ける。
②ベアリングケースと草切爪の間にある程度のすき間が開いていることを確認する。

※推奨のすき間(あそび量)は、ロータリの取扱説明書を参考にしてください。

取扱説明書ダウンロード

まとめ

・耕うん爪を交換する際は、事故防止のための安全対策を必ず行う。
・必要な工具を揃えてから、作業に取り掛かる。
・耕うん爪の向きが異なると耕うん跡が乱れるので、慣れないうちは一本ずつ取外し・取付けを行う。
両端以外の爪は、耕うん爪の曲がりが丸穴側に向かうように取り付け、ナットを締めて取り付ける。
両端の爪は、先にナットを置いておき、ボルトを締めて取り付ける。

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