公開!みんなの農作業安全アンケート2022 お気に入りに追加
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明日からできる農作業安全の取り組みをご紹介

毎日の農作業で安全を意識することは大事ですが、忙しい中では難しいという声も聞かれます。
この記事では、2022年秋に皆さんから募集した農作業安全アンケート結果をご紹介します。
明日からできる農作業安全の取り組みのヒントがたくさんありますので、ぜひ参考にしてください。

およそ85%の人が、ヒヤリハットと事故を経験

身近に潜む事故のリスク。あなたは大丈夫?

クボタが2022年秋に農業従事者に実施したアンケート結果(n=153)で、およそ85%の人がヒヤリハットや事故を経験していることがわかりました。中でも6.6%の人が大きな事故に、17%の人が軽微な事故に遭ったことがあるとの回答。ちょっとした油断や気の緩みから重大事故につながることも・・・。身近に潜む事故のリスク、皆さんも身に覚えがあるのではないでしょうか。また、ヒヤリハットの経験も含め、やはり転倒・転落の比率が高く作業環境への意識が高いです。

■ヒヤリハットの例■
<転倒>
・トラクタをトラック積み込み時、バランスを崩し転倒(金沢一郎様、30~39年)
・コンバインが路肩から転倒(ケンケン様、20~29年)
・田植機でほ場から出ようとした時、前が浮き、ひっくり返りそうになった(Y様、10~19年)

<死角>
・作業機移動中後方(死角)に人がいたなど(T様、5~9年)

<巻き込まれ>
・コンバインで手こぎ作業時に手(腕)を巻き込まれそうになった。(O様、10~19年)
・コンバインで作業中に籾のタンクが詰まりそうになったため、手で籾を寄せた時、金属製のひしゃくに触れた。(農業青年様、20~29年)

※ご意見最後カッコ内は(ニックネーム、農業経験年数)です。

ヒヤリハットは、農業歴がまだ短い若手から40年以上のベテラン農家の方まで、年齢経験年数に関係なく誰でも経験していることがわかります。疲れで朦朧として事故に遭ってしまったり、「高齢になり、機械の乗り降りで足が引っかかる!」といった声もありました。自分は大丈夫、と思わず、常に安全対策を意識しながら農作業に取り組む必要を改めて感じます。

農作業中のヒヤリハット・軽微な事故・大きな事故の経験について

農作業中のヒヤリハット・事故の内訳

みんなの取り組む、農作業安全対策を大公開

明日からできる農作業安全対策のヒントをチェックしよう

皆さん、様々な農作業安全対策に取り組んでおられることがわかりました。心構えから、実際の作業時における注意事項まで、様々な取り組みを一部ご紹介いたします。必ずしも、手間と経費をかけなくても、キホンを守ればキケンを低減できます。
<意識>
・時間にゆとりある作業を考えている(イブキ様、30〜39年)
・慣れてるからと言って横着をしない(マサヒロ様、4年以内)

<ほ場環境>
・ほ場侵入口はなるべく傾斜を緩くするように農閑期に整備している(O様、10〜19年)
・作業前に、畦の草刈りと障害物(水口等)に登り旗など立てる。(ゆーすけ様、4年以内)

<声がけ>
・周囲の確認、特に収穫時など、周りに人がいる時は声をかけながら作業している(久兵衛様、10〜19年)
・作業する時の回りの安全確認、機械に近づく時は運転者に合図し確認し合う(I様、30〜39年)

<情報共有>
・危険箇所の把握、パートナーとの情報共有、機械特性の把握とその状況における危険予測(幻観光様、10〜19年)
・機械は降りる時はエンジンを止める、想定されるリスクを家族に伝える、作業する畑と内容を必ず伝えてから作業する(ダチ様、5〜9年)

<移動中>
・移動前に、一日に行う予定の作業内容を再確認し、危険な作業がないか、そのための対策等に不備がないか意識するようにしている(蟻ぱぱ様、5〜9年)
・農機は低速で走るので、追突されないように注意する必要がある。公道を走行する農機全てに低速車表示板を取り付けている(ミッチャン様、40年以上)

<機械操作・整備>
・キャビン無しのトラクタを運転するときは、安全フレームを立てる(H様、20〜29年)
・早めの補修、メンテナンス(むらさん様、5〜9年)

クボタでは農作業安全活動を推進しています

まずはここから!農作業安全の合言葉「そとのはたけ」

クボタでは、すぐにできる農作業安全対策として「そとのはたけ」を公開しています。

農作業安全の合言葉「そとのはたけ」

農作業安全といっても、お使いの機種や季節、作業ごとに気を付けるポイントが幅広く、何から始めたらいいのかわからない・・・といった方は、身近な行動から始めるための農作業安全の合言葉「そとのはたけ」をぜひ実践してみてください。

そ 装着!シートベルトとヘルメット
と 止めて!エンジン
の 飲んでね、お水
は 背後を確認
た タオルは首にかけない
け 傾斜と道幅に注意

また、クボタのウェブサイト(https://agriculture.kubota.co.jp/agriinfo/useful/safety/)でも、農作業安全に関する情報を発信しています。農作業の安全ポイントを、簡単に印刷できるパンフレットとして紹介していますので是非ご活用ください。

毎月5のつく日は「農作業 GoAnzenni の日」として、農作業に取り組む皆様の安全を願い、SNS(主にX)で農作業安全に関する安全・お役立ち情報を紹介しています。ぜひクボタ農業機械公式SNSをフォロー&チェックください。

X:クボタ農業機械【公式】https://twitter.com/kubota_nouki?s=20

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