
こんな方におすすめ!
「トラクタにウエイトをつけたほうがいいと言われたけどどうして?」
「ウエイトもたくさん種類があってわからない!」
「そもそもなんのために装着するものなの?」
このようなお悩みをお持ちになったことはございませんか?
トラクタのウエイトについて、わかりやすくご紹介いたします!
トラクタ用ウエイトはなぜ必要?
①けん引力の向上
プラウなどのけん引作業で、トラクタの重量が軽いと、タイヤがスリップすることがあります。
その際、前部ウエイトや後輪ウエイトを取付け、トラクタの重量を増すことにより、けん引力を高めることができます。
②前後バランスの改善
トラクタ後部に重い作業機を装着した際、前輪荷重が軽くなり、作業中やほ場への出入りでトラクタ前部が浮き上がることがあります。その際、前部ウエイトを取り付けることで前後バランスを改善し、安全に作業を行うことができます。
主なウエイトの種類
ハンガウエイト
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中型・大型トラクタで一般的に使用されているウエイトです。ウエイトの枚数(重量)調整が容易で、他のウエイトと比較して、総重量を一番重くすることができます。大きく重い作業機を使用する場合におすすめです。前方への出代が大きいため、旋回時、あぜに接触しないような運転操作をする必要があります。
コンパクトウエイト

中型トラクタで採用している、前方への出代が小さいタイプのハンガウエイトで、近頃主流になりつつあります。
装着可能なウエイト総重量は、通常タイプのハンガウエイトと同等です。ただし、ハンガウエイトとコンパクトウエイトは、ウエイトの形状が異なり、互換性はありません。混載もできませんので、追加購入される際はご注意ください。
バンパウエイト
(前部ウエイト)

小型トラクタなどで多く使用されているウエイトです。装着可能な総重量が一番小さいため、比較的軽量な作業機をご使用される方におすすめです。
装着枚数が少ない場合は、前方への出代が一番小さくなります。たくさんの枚数をつけると上と前に長くなるため、その場合はハンガウエイトをご検討ください。
後輪ウエイト

後輪のホイールに装着するタイプのウエイトです。
けん引力を求める作業で車重を増す場合や、フロントローダなど前方に作業機を装着した場合に使用します。
カウンターウエイト
(リヤウエイト)

トラクタ後部(3点リンク)に装着するタイプのウエイトです。
フロントローダなど、前方に作業機を装着した場合に、3点リンクに装着して使用します。
ウエイト選定時のポイント

①取扱説明書で最大取付可能枚数を確認!
ウエイトの種類によって、装着可能な枚数は異なります。トラクタの取扱説明書では、装着できる枚数や取り付けに必要な部品が紹介されていますので、選定前に確認してみましょう。(一部型式を除く)
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②装着枚数は、トラクタと作業機の組み合わせや、ほ場の状態によって異なります。近くのお店に「トラクタと作業機の型式」を伝えて、確認してみましょう。
推奨の枚数を装着しても前が浮き上がってしまう場合は、ウエイトを追加してください。(最大装着枚数を超えていないかご注意ください。)
まとめ
・トラクタ用ウエイトは、作業時のスリップやトラクタ前部の浮き上がり防止など、トラクタの姿勢を安定させ、安全に運転するために装着します。
・ウエイトには数種類あり、形状や最大取付枚数が異なります。トラクタと作業機の状況を踏まえて、希望に合うものを選定しましょう。