
今年も稲の収穫シーズンが近づいてきました!安全に、そして順調に収穫作業を進めるため、「車体が傾きやすい」「死角が多い」などのコンバインの機械特性を理解した上で、安全作業のポイントを再確認しておきましょう。「周囲の安全確認」と「転倒・転落」への注意が特に重要です。順調稼働のための掃除や点検も忘れず、実りの多い収穫になりますように。
目次
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事故が起きやすいポイント(コンバインの機械特性)
①車体が傾きやすい

出典:農林水産省「農作業死傷事故」
クローラ式のコンバインは、ホイル式のトラクタと比べ、小さな段差でも車体が大きく傾いたり振れやすい特性があります。
②死角が多い

出典:農林水産省「農作業死傷事故」
運転席からの死角が大きく、特に後ろが見えにくくなっています。
作業時のチェック項目~事故を起こさないために~
①周囲の安全確認を行う

・作業時は運転者以外はほ場に入らない
・始動時や操作切り換え時は、ホーンを鳴らし周囲に合図
②転倒・転落に注意し、危険を事前に回避する

・移動前にもみを全て排出
・急旋回はしない
・路肩を草刈りして、危険箇所にポールを立てるなど事故防止策を実施
・路肩から十分な距離をとって走行
③死角も意識したうえで、十分に注意・確認をして後進する

・後方に人や障害物、段差がないかを十分に確認
・バックミラーや目視でも後方確認し、低速で後進する
※補助者がいる場合は確認してもらう
④手こぎ作業は、正しい作業位置や服装で実施する

・フィードチェーンに巻き込まれないよう、袖口を締めて、手袋は外す
・刈取部を下げて、チェーンの外側で作業する
コンバインの安全作業に関する資料のご紹介
安全チラシ・安全動画

安全ポイントをまとめたチラシ(A4表裏)・安全動画をご用意しています。
チラシはダウンロードも可能ですので、出力して掲示するなど、ぜひご活用ください。
まとめ
コンバイン作業の安全ポイントをご紹介しました。
機械特性を踏まえた安全ポイントは「周囲の安全確認」と「転倒・転落」です。
また、取扱説明書をよく読んで、メンテナンスも忘れずに。
「コンバインの順調稼働と安全作業のための点検・掃除ポイント」や「コンバイン運搬の安全ポイント」のニュースも、ぜひ再度ご確認ください。
それでは今日もご安全に!