クボタ情報局

Slugger GS開発者インタビュー 最新機能のサポートで、誰でも簡単に作業効率アップ&省力化!

Slugger GS開発者インタビュー 最新機能のサポートで、誰でも簡単に作業効率アップ&省力化!

「直進アシスト(GS)機能」に加え、幅広いほ場に対応する多彩な機能を搭載した「スラッガーGS」。 作業の効率化や省力化をサポートする最新モデルの特徴について、開発者のみなさんにお話をうかがいました。
(この記事は、2021年1月発行のクボタふれあいクラブ情報誌「ふれあい」42号を元に構成しています。 )

 


 

こだわりの機能で、農家の経営課題に応える。

 現在日本では、生産コストの低減や作業効率の向上、人手不足が課題となっています。クボタでは、こうした課題を解決すべく自動運転農機の研究開発を進めてきました。直進時にハンドル操作なしでまっすぐ進むことができる直進アシスト(GS)機能は、2016年に発売したGS田植機、2019年発売のトラクタNB21GSに搭載され、「直進作業による疲労が大幅に軽減された」「未熟練の作業者1人でもきれいに作業ができた」など各地でご好評をいただいています。そしてこの度、28〜60馬力で人気のスラッガーシリーズにGS機能を搭載したモデルが誕生しました。「スラッガーGS」のコンセプトは、〝高機能でありながら、初心者から熟練の方まで、誰でも簡単かつ安全にGS機能を利用できるトラクタ〞です。「通常、精度の高い直進作業を行うためには熟練の技術が必要で、長時間の作業になると心身への疲労が大きくなりますが、これならラクにまっすぐな作業が行えます」と三崎さん。
 また、今回は水田での作業にも使いやすいよう新たに3つのガイダンス機能を搭載しました。1つ目は、現在の行程と次行程のラインを表示する「旋回ガイダンス機能」。2つ目は、未作業と作業済みのエリアを異なる色で示す「色塗りガイダンス機能」。代かきや施肥など作業幅の広い作業や作業跡の見えにくい作業、一本飛ばし作業などの抜けや重複を防ぎます。3つ目は「中断再開ガイダンス機能」。作業を中断した際にその位置を記憶して作業再開までの時間を短縮します。便利なガイダンス機能が簡単に使えるよう、モニタにもこだわりました。カラー液晶を採用し、できるだけ図を多用して、短い対話形式で設定できるようにすることで、直感的にわかりやすく工夫しました。

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チームワークの良さで、数々の開発課題を解決。

 さまざまな機能が充実したスラッガーGSですが、開発時は多くの苦労もありました。「GS機能の搭載には、ベース機のスペックと作業の種類に合わせそれぞれにプログラムの作成と検証が必要になります。スラッガーは対象型式が30型式、さらにそれぞれ7種類の作業カテゴリがあるので、合計210種類のモデルに対してテストが必要です。短期間でクリアするために、最初にしっかり理論構築をして取り組みました」と宮下さん。松元さんも「レバーが多く、GS機能を追加するためのレイアウトにも苦労しました。操作性を高め、誤操作を防ぐための微調整が難しく、ミリ単位で調整して最適な位置に設定しました。また、低速でのあぜ塗りや傾斜地でのうね立てなどは技術的に難しいのですが、お客様からの要望が高かったので、精度が出せるようチューニングを繰り返しました」。担当の垣根を越えてみんなで良い製品を作ろうという気持ちが共有されており、チームワークの良さで多くの課題を解決。より農家の方に喜ばれる製品が完成しました。

まずは試乗で、その良さを実感してほしい。

 今回、多くの農家の方が現地テストに協力してくださいました。最終的に「これだけまっすぐ走れたらニコニコじゃ」という言葉が忘れられないと3 人は言います。
 「農家の方の作業効率のアップや省力化を少しでもサポートできたらうれしいです」と宮下さん。松元さんは「誰でも簡単に操作できるようにこだわりました。ぜひ一度使ってください」と話します。三崎さんも「まずは一度試乗していただけると、良さを実感していただけると思います」と自信を持っておすすめしてくれました。

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SL-GSスゴ技インプルメントはこちら
https://agriculture.kubota.co.jp/product/kanren/slgs-implement/index.html
(当サイトの該当記事へリンクします)


GSトラクタ特設サイト
https://agriculture.kubota.co.jp/product/tractor/gstractor_lp1.html
(当サイトの該当記事へリンクします)

 

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