特産のいちご「さぬきひめ」を栽培。
いちごの栽培技術の試験研究を行い、就農者育成を目指す。
(この記事は、2016年4月発行のクボタふれあいクラブ情報誌「ふれあい」33号を元に構成しています。
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道の駅「滝宮」は、うどんのほかに大きな特徴があります。それは、いちご農園を併設していること。綾川町が管理する土地に6棟のハウスが並び、香川県の特産である甘くて香り高い「さぬきひめ」が栽培されています。もともとこの農園は、いちごの栽培技術の試験研究といちご農家の育成、そして特産品(さぬきひめ)の産地を絶やさないことを目的に造られました。11年間この農園を管理してきた前オーナーの後、2代目として運営しているまつもと農園の松本稔さんは、「綾川町では、地元で栽培が盛んな〝さぬきひめ〞をさらにPRして広めていきたいと考えていました。私はもともと父の代からきゅうりを中心に栽培していた農家なのですが、地域農業のリーダー的立場でさまざまな活動をしていたことから声をかけてもらい、この農園を引き継ぐことになったのです」と話します。
よりおいしいいちご作りを目指して、さまざまな工夫も重ねています。病害虫が付かないように気を配るほか、1株に5粒ずつできるように手作業で摘果していくなど手間もかかりますが、その分味わいもひとしお。一般的ないちごと比べて、「さぬきひめ」はとても甘くて果肉がやわらかく、ジューシーなのが魅力です。パック詰めにし道の駅などで販売するほか、いちご狩りも行っており、観光客をはじめ地元の幼稚園や福祉施設の団体客も訪れます。「道の駅の中山支配人にも、よくPRしていただいて来場者も増えています。今後はさらに、消費者の方との交流を積極的に図っていきたいです」。