地図データと栽培データを組み合わせたほ場管理と、KSASモバイル(オプション)を利用したオペレーターへの作業指示・作業日誌確認ができるKSAS基本コース。実はこの機能、稲作農家だけでなく、野菜農家でも大活躍!今回はKSASを活用して野菜のほ場管理・栽培履歴管理を行っている徳島県のM様、D様にお話を伺いました。
頼れる!作業履歴が毎年蓄積 ~M様~
農業を始めたのが 35歳。レンコンを栽培しています。父親が亡くなってそれから始めたのでほとんど栽培のノウハウがありませんでした。父親から引き継いだ資料は、父親にしか分からない状態。メインの作業は父親の頭に入っていてそれを補うところだけノートに書いてあるそんな状態でした。しかたがないのでデータを取りまくって、調べまくって、結局データを集めすぎてどこに何があったかが分からなくなってきました。KSASは毎年栽培する履歴データが確実に残り、ノウハウになるのがいいかなと思って入会しました。KSASはこうした記録がずっと継続して取れていくので、次の世代に引き継ぐ時にいいと思います。
ほ場ごとにレンコンの出来栄えはかなり違うので、肥料もほ場毎に変える、量も変える。また毎年同じ肥料を使うのもあまり良くなくて、毎年少しずつ変えていっています。今まではほ場毎の肥料の記録は、紙に書いていた。それがこのたびKSASで管理できるようになって非常に便利になりました。
作業するほ場を間違える事はあまりありませんが、間違うと他の人の土地なので取り返しがつかないということになります。例えばレンコンであれば「スジ掘り」というやり方と、「総掘り」という全部掘るやり方があるが、スジ堀りのスジで残すところを総堀りで全部掘り起こしてしまうと、残しているところは次の商品にならない。そうなるとほ場1枚を全て保証しないといけない。ですのでオペレーター全員に KSASモバイルを持たせ作業指示の徹底をしていきたい。
今の主なKSAS の活用方法は、「ほ場の場所の確認」と、「レンコンを掘った掘っていないを色分け」して、誰が見ても収穫状況が分かるようにしています。農薬散布も記録していきたい。施肥の記録も草抜きの記録も大事です。
草などはKSASモバイルで写真をとり、草の種類・対策などを事務所で検討できる。ここは雑草が多いから、来年はもっと早くに除草しないといけないとか...。 また芋のつる抜きなども写真で情報共有すれば私がほ場に行かなくても最適なつる抜き時期を指示できる。レンコンのできもほ場ごとに違うので写真で記録することで翌年の栽培につなげられます。写真機能はとても大切です。
補助金申請や作業日誌の事務作業が大幅に軽減できる ~D様~
KSASモバイルで写真を撮ってアップロードする機能もとても活用できると思います。とった作業写真などは補助金を申請する際に使います。例えば麦であれば麦の生産性向上設備投資促進税制などを申請するときに必要となります。溝切りしないといけないとか、暗渠を作らないといけないと言うような決まりがありますが、そういったのを写真で撮ってつけておく必要があります。作業中の写真がアップできるのがいいですね。
今までは作業日報も手書きで記入して、それをパソコンに入力するようなやり方をしていました。KSASはこれらを新たに登録することなく、作業日誌として登録されていくのが便利だと思います。また、4人のパートを雇っていますが、誰がどこまでやれているかを見るのには重宝します。記録したりなどの管理に事務専門で一人パートで雇っていたが、KSASで事務作業が大幅に減る。効率的な事務活用に繋がります。
月の初めにその月の作業予定を検討してみんなに伝えるのですが、どうしても大まかな予定にしかなりません。このKSASでその予定を組むと、もっと細かく確実な予定が立てられるかと思います。事業経営を考えると、今後そういうことに活用できればと考えます。
地図と作業指示がプリントアウトできるようになっているので、それを前日に出しておいて翌日指示をするということが可能になったので便利です。
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