“止まらない”収穫を支える、プロの点検整備 お気に入りに追加
コンバイン 点検整備 利用者インタビュー
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「収穫中にコンバインが急に止まって困った」。「予期せぬ機械トラブルで、予定が大幅にずれ込んだ」。そんな経験をされた方も、少なくないのではないでしょうか。長野県で土地利用型作物を中心に約60ha栽培する株式会社悠久の里では、コンバインの清掃をはじめ時期前点検や時期後の整備を関東甲信クボタ松本サービスセンターに依頼しています。機械の順調稼働に欠かせない点検整備ですが、同社ではどのような狙いで、プロによる整備を依頼しているのか、お話をお伺いしました。

オペレータも会社も一番困るのは、「時期中に機械が止まること」

悠久の里で機械のオペレータを務める堀内さんは、「時期中にトラブルが起き作業を止めた苦い経験が何回かある」と振り返ります。

「以前はコンバインの掃除や目に見える部品の交換などは自分たちで行っていましたが、その道のプロではないので、気づけないことも多々ありました。コンバインでよくあるのが、クローラの転輪が外れ、そのままクローラが脱落するトラブルです。転輪が劣化するとガタつきが出始めますが、通常は地面に接しているため、その異常に気づきにくいのが難点です。ほかにも、作業中に機械内部のベルトが切れて、完全に止まったこともありました」。

経営を担う代表取締役の西村さんも「自分たちで点検整備をしていたときは、一つのトラブルが大きな故障の原因になることもありました。修理期間も長く、その間オペレータは仕事になりません。収穫適期を逃し、経営面でも効率が大きく下がります」。機械の急な故障は、会社としても見過ごせない問題だと言います。

さらに、異品種の混入を防ぐ目的で行う清掃も大きな負担でした。「他の作業もあって常に忙しく、面積も増えている中で、清掃に十分な時間を割くのは難しい状況でした」。

そこで悠久の里では、これらの課題を解決するため、関東甲信クボタ 松本サービスセンターに麦刈後の自脱形コンバインの清掃と、普通形も含め計5台のコンバインの点検整備を依頼することにしました。

西村代表(左)とベテランオペレータの堀内さん(右)。同社では水稲、麦、大豆、そば、とうもろこしを栽培

プロの確かな目で、見落としがちなトラブルを未然に防ぐ

堀内さんは、コンバインの定期的な清掃と整備を松本サービスセンターに依頼するようになってから、「トラブルがほとんど起きなくなった」と語ります。

「クボタさんは整備のプロなので、清掃をお願いした際にも、故障の兆しがある箇所を見つけてくれます。自分たちでは気づかない細かい部分まで修理してもらえるので、安心して収穫作業ができます」と評価します。

西村代表も、「事前に点検整備をしているので、仮に突発的なトラブルが起きたとしても大がかりな修理にはならず短期間で修理対応してもらえ、とても助かっています」と語り、機械に精通したプロによる迅速な修理対応を実感しています。

また、オペレータの堀内さんは、予期せぬ故障が発生した場合でも、担当セールスの堀内さんに連絡すれば、すぐに現場へ駆けつけてくれると話します。

「難しい場合はサービスセンターと連携して、整備士の方が対応してくれるので、本当にありがたいです」と、現場対応の柔軟さと連携力にも信頼を寄せています。

さらに、悠久の里ではアグリロボトラクタを導入しており、ICT機能の進化によって、整備のあり方も大きく変わってきたと実感しているといいます

「機械が電子制御化されているので、私たちでは対応が難しい。だからこそ、プロにお任せしています。不具合があっても、整備士の方が現地でパソコンを使ってその場で診断してくれますし、修理も的確で早いです」。

こうした対応によって収穫作業が安定し、結果として作業の中断時間(ダウンタイム)の低減につながっていると堀内さんは語ります。

悠久の里の担当セールスである関東甲信クボタ松本営業所の堀内さん(左)。迅速なサービス対応を心がけている

時期中の順調稼働を支えるクボタのサービス力

クボタグループでは、松本サービスセンターのような充実した設備を持つ大型サービス拠点の整備を全国各地で進めています。

「サービス拠点での業務は、大型機の整備やコンバインのような複雑な修理が中心です」と語るのは、センター長の百瀬さんです。

多数の大型機を整備する松本サービスセンターでは、電子制御化された機械にも対応できるよう、最先端の診断ツールを活用。農業機械の整備に関する国家資格を持つスペシャリストたちが、お客様からお預かりした機械を、細部に至るまでていねいに整備しています。

百瀬センター長は、「稼働時間に応じて不具合が出やすい箇所や傾向も把握しています。次シーズンに不安がある場合は、セールススタッフを通して、『事前に整備しませんか?』と提案もします」と言います。

松本サービスセンターでは、お客様の機械が順調に稼働するよう、現場で得た知見や技術をスタッフ間で共有。新機種の整備技術は研修を通じて習得し、日々技術力の向上に努めています。

ベテラン整備士の栗幅さんは、「お客様に『ここで整備をお願いしたい』と思っていただけるよう、信頼される修理を心がけています。時期中、ストレスなく作業していただくためにも、点検整備は行ってほしい」と話します。

松本サービスセンターの整備士の皆さん。息の合ったチームワークで、複雑な整備もていねいに、確実に仕上げる

電子制御化された機械はパソコンを使って故障箇所を診断・解析していく百瀬センター長

「今年も整備に出したいと思っていただけるよう、費用以上のメリットを感じる整備を心がけている」と話す栗幅さん

“整備はコスト”ではない。安定経営の鍵を握る定期点検

悠久の里の西村代表は、「作業中に故障すれば、修理費や人件費などがかさみ、かえって費用が増えることも。プロに任せる方が賢明です」と話し、大きな故障による多額の修理費や作業の遅れを最小限に抑えるためにも、定期的な整備の重要性を強調します。

百瀬センター長は、「毎年点検整備をされている方は費用が安定していますが、3シーズン以上使ってからの整備は、費用が3〜4倍になることもあり、1回にかかる金額にかなり差が出ます」と話します。

さらに、百瀬センター長は、「作業中に機械が止まると、お客様の経営に影響が出るため、車検のような感覚で、点検整備に出していただくのが望ましいと思います」と、定期的な点検整備を行うことが、安定した経営の鍵を握る重要な要素であると語ります。

コンバインを定期的に点検整備することによって、

●シーズン中のトラブルが減少し、ダウンタイムが低減
●お客様自身での点検整備の手間や時間を節約
●スケジュール通り、安心して快適に作業できる


など、様々なメリットがあります。詳しくは、お近くのクボタのお店までお気軽にご相談ください。

定期的な点検整備が、シーズン中の順調稼働、適期収穫を下支えしている

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