従業員のために。地域の未来のために。直進アシスト機能付きトラクタ Slugger GSは未来のための先行投資 お気に入りに追加
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クボタトラクタ Slugger GS vol.1

福岡県|

稲|麦|大豆|

従業員のために。地域の未来のために。直進アシスト機能付きトラクタ Slugger GSは未来のための先行投資

従業員のために。地域の未来のために。直進アシスト機能付きトラクタ Slugger GSは未来のための先行投資

2020年1月に発売された、直進アシスト機能付きトラクタ「Slugger GS」。28馬力から60馬力までの馬力帯にパワクロ、キャビン付きなど充実したラインアップで、稲作・畑作まで幅広い農家の皆さまの経営課題解決に貢献します。今回は、耕うん・代かき・大豆の播種でSlugger GSをお使いのお客様のもとを訪れ、お使いいただいた感想と、これからの農業に対する想いをお伺いしました。

 


 

技術が要る代かきがキャリアのない従業員でもできた。作業ロスもないね

 福岡県福津市で、水稲20.8ha、麦35ha、大豆22haを中心とした土地利用型農業に取組む麻生正雄さん。最先端の農業機械をはじめ大型機械を積極的に導入した大規模経営を行い、2020年4月には合同会社、アソウファームを立ち上げました。代表には息子の総一郎さんが就任。年々面積も拡大傾向にあることから、将来を見据えた投資として、SL600HGSを導入されました。

 「今、手伝ってくれる私の妻も含め、6人のスタッフで作業しています。最初に使ったのは代かきだったんですが、ちょうどその時、他に乗る人が誰もいなかったもんだから、キャリアのない従業員にちょっと乗ってみてって言ったんです。そうしたらできましたよね(笑)。代かきは技術が要るプロがやる作業ですが、これからこういうものが必要なのかなと思いました」。

 麻生さんの地域では、水を多めに入れ代かきをするそうです。「どこをかいたとか分からないから、そこはもう経験や勘でね。でも、これはモニタを見れば、ここに入りなさいと教えてくれます」。『簡易ガイダンス機能』を搭載したSlugger GSは、モニタ上で次工程の位置合わせが簡単にできる他に、未作業エリアと作業済みエリアが色分けして表示されるため、重複して作業することを防げます。 「早めに作業を切り上げて帰ってくるから、作業ロスはないと思いますよ」と、時間短縮にもつながっていると見ています。

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播種作業にかかる人手が減り、他の作業に回せるように

 アソウファームの経営の主力である麦・大豆。麦においては過去に「平成26年度全国米麦改良協会会長賞(農家の部)」で全国表彰を受けるなど、優れた栽培技術をお持ちです。「うちは大豆のうねをそのまま、後作の麦でも使うんです。だから、次の作業がやりやすいように、うねが曲がるよりまっすぐな方がいい。大豆の播種作業なんかは、種と肥料の減り具合がそれぞれ違うので後ろを見て把握しないといけないんですが、後ろを振り返るたびにハンドルを動かしてしまって、曲がったりするんです。そういったことがこれなら、ハンドル操作に集中しないで済む。曲がったりする問題が解消されます」。

 また、後ろで播種状況を監視する補助員、資材を運ぶ補給係を含む3人で作業にあたっているそうですが、「運転手がこれで確認できるようになったことで、種や肥料の残量を監視するため張り付いていた補助員が要らなくなって1人で対応でき、他の作業にまわってもらうことができる。ほ場がくっついていたら、直進アシスト機能付きトラクタ2台に1人の補給係で賄える可能性もあるのかな」。

変化を怖がっていてはダメ。挑戦しないといけません!

 「うちはトラクタに乗ると言ったら、1日に2.5haぐらいの田んぼを鋤くとか、従業員は口に出しては言いませんが、大変なことも多いと思うんです。だからこのトラクタで、ちょっとでもラクになれば良いかなと思って導入したんです。息子の時代になると当然これから先、抱える面積が大きくなるでしょう。限られた人材の中で大面積をこなすとなると、スマート農業を導入した方が従業員の負担も減ると思います」。

 アソウファームの会長として息子の総一郎さんと一丸となって、経営に邁進する正雄さん。近年、相次ぐ台風や極端な大雨など天候の変動に触れ、「私たちもそれに対応すべく作業内容をいくらか変えていかないと追いつきません。難しいことではあります。しかし、これまでのように鋤いて、播いてという繰り返しではなく、予想外の天候にも順応できるように、従来のやり方から変えていくことが重要だと考えます。変化を怖がっていてはダメです。挑戦しないといけません」と既存の考え方にとらわれない柔軟な発想で対応していきたいと言います。最近はスクミリンゴガイの稲への食害を減らすような米づくりなど、新しい栽培技術を模索。経営の強化を図っています。

まっすぐ進むことのプレッシャーから解放。後ろの作業機に気を使える

 大学卒業後、23歳の時に就農した息子の総一郎さん。現在29歳の若き経営者です。SL600HGSは、耕うんと代かきで使ったことがあったそうですが、この日初めて大豆の播種作業でお使いいただきました。

 「意外に使えるなと。思ったよりまっすぐ行くので、自分の癖で左に曲がってしまったりだとか、そういうのがないかな。どうしてもハンドル操作で修正しようとすると、徐々に曲がるんです。でもこれは常にまっすぐですね。普段はサイドミラーを見て、ずれていないかを確認しますが、そこに一番神経を使います。これならまっすぐ作業しないといけないプレッシャーから解放されるので、ストレスも減りますね。あとは手が空くから、後ろの作業機を見る時間が増える。薬剤が針穴のようなごく小さいところから出るので、どうしてもゴミが詰まりやすいんです。そうなると薬剤が均一に出ず、注意して後ろを見ていました。そういった他のところにも気を使えるのが良いですね」。

 また、Slugger GSの活用について他に、「あぜ塗りにも使えればいいかな」と総一郎さん。「どうしても曲がるので、それを補正するために使えるかなと。あぜを基準に田植えをするので、これなら田植えもまっすぐにできるのかなとは思います。でも一番は、あぜの仕上がりがキレイになることですかね」。

父に負けないように頑張りたい!

 総一郎さんが経営において重視する点として挙げるのが、適期作業です。「作業が遅れ生育がうまくいかず、収量が少なかった。じゃあ収入も下がります。というのは一番避けたいことなんです」。そのためには作業の効率化は避けては通れない課題です。「作業効率を上げるとなると、スマート農機を活用した方がうまくいくのかなと思います。時間も人手も掛からないってなるなら、スタッフを他の作業に回せたりできますしね」。

 高齢化で離農する農家が多く今後、面積が増えると予測する総一郎さん。地域の受け皿になるよう、ゆくゆくは若手スタッフも雇用し、対応していきたいと話します。普段スマートフォンなどでデジタル機器の扱いに慣れている今の若者たちにとって、「スマート農業の方が逆に取っ付きやすいのかな」と捉えています。「ただ経営者としては、直進アシスト機能に頼らなくても作業ができて欲しいですけど(笑)。でも、とっかかりが、このトラクタで自分でも作業できる、作業がしやすいとなれば機械操作に抵抗なく、他のトラクタでも作業できるようになるのかな」と総一郎さん。オペレーションのための上達の近道になるのではと考えておられます。

 代表になって5カ月、目下の目標は...。「今はまだ勉強することがいっぱいですが、父にしかできない部分をなるべく早く自分のものにしたいですね」。これまでオペレータの仕事が多かったそうですが最近、経営についてもお父様と一緒に携わることが増えたそうです。「父ですし、上司ですし、師匠ですね。代替わりしたら比べられると思うので、父に負けないように頑張りたいです!」と思いを強くされる総一郎さん。地域農業を担う若い担い手として、益々の活躍が期待されます。

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