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大規模経営を実現!ICTを活用した低コスト農業の展開

農業経営の強化を目指す

〜クボタトータルソリューション提案について〜

クボタトータルソリューション提案について

日本農業の構造的な課題である農業労働力の減少のテンポが、ここ5年間で、急激に加速しています。
クボタは、日本の農業機械のトップメーカーとして、これまで、農業機械を核とした営農新技術の農業現場への普及を進めてきました。また、近年では、ICTやロボット技術を活用した農業機械を製品化し、販売、サービスの提供を進めています。
(この記事は、平成30年6月発行のクボタの営農情報誌『U(ユー)元氣農業 No.36』を元に構成しています)

はじめに

 農業就業人口が毎年10万人を超えるペースで減少し、熟練者を含む労働力不足は一層深刻になっています。これに伴い、担い手への農地集積が進み、圃場の大区画化も進展しています。耕地・水等の地域資源を少数の担い手で効率的、高水準で管理し、消費者ニーズにマッチした農産物を低コストで生産し提供していくことが求められています。
 一方、米の需要が大幅に減退し、米政策が大きく見直される中で、業務用米や新規需要米あるいは収益性の高い野菜作の導入が求められています。
 このような課題に対応していくためには、ICT等の先端技術を搭載した農業機械と、それらをトータルでシステム化し導入・活用する、ICT農業の実現が不可欠です。

クボタのICT農業への取組み

(1)進化するクボタのICT農機 いち早く、続々と市場に投入

 クボタは農業機械等のICT化に積極的に取り組み、その製品化を先陣を切って進めています。
 オートステアリング機能搭載畑作向け大型トラクタM7シリーズ、食味・収量センサ付コンバイン、直進キープ機能付田植機から始まり、有人監視下での自動走行トラクタ(アグリロボトラクタ)、自動運転アシスト付コンバイン(アグリロボコンバイン)、農薬散布用ドローン等を続々と提供してきました。
 更に、大規模経営で省力化のネックとなっていた水管理の自動化ができるWATARAS(ワタラス)※1や、流域での水利用の効率化を支援するKSIS※2等の機器・システムもご利用いただけるようになりました。
※1 Water for Agriculture, Remote Actuated System の略
※2 Kubota Smart Infrastructure Systemの略で、IoTを活用し、水環境分野の製品・プラント機器単体から、システム・アフターサービスまで含めて提供するシステム

(2)ICT農業の中核KSAS

 クボタのICT農業の中核となるのがKSAS(クボタスマートアグリシステム)です。2014年6月にサービスを開始し、現在、5000軒を超えるお客様にご利用いただいています。圃場の電子地図化や作業・投入資材の記録・管理、作業進捗状況の把握等農業経営の見える化と、これに基づく作業・作付計画作成、更には機械の稼動情報を活用した順調稼動の支援等でお客様をサポートしています。このKSASとICT農機等とが連携、連動するところがクボタの特徴、強みです。
 例えば、食味・収量センサ付コンバインとKSASとの連携で圃場毎の食味・収量水準を把握し、次作の施肥量改善等に繋げることができます。その際はKSASを通じて施肥量が設定でき、品質・収量向上や肥料・農薬等の低減も可能です。KSASと連携する農機はKSAS対応農機と総称され、トラクタ、田植機、コンバインだけでなく、肥料や農薬の散布機、更に乾燥機にまで広がっています。
 そして、これまで圃場単位での把握であった食味・収量が最小5mのメッシュで把握できるメッシュマップ機能が、2018年7月から普通型コンバインWRH1200に搭載され、より精密な管理が可能になりました。また、WRH1200にはスマートフォンの操作なしで作業実績を自動的に記録し作業日誌を作成する機能も搭載され、利便性が大幅に向上しました。

クボタのトータルソリューション提案

(1)大規模水田作経営への提案

 水稲の低コスト化、大規模化のために直播は不可欠な技術です。クボタは湛水直播の「鉄コーティング直播栽培技術」(以下、鉄コ)の普及に取り組み、2017年の栽培面積は約2万haに達しています。
 また、一層の省力化ができる乾田直播栽培技術も、お客様の経営条件に応じて4つの体系を提案しています。更に、苗箱数の削減ができる密播苗移植栽培技術にも取り組んでいます。

 これら技術はKSASおよび対応農機を用いることで、一層効果的になります。KSASを中核とし、食味・収量センサ付コンバイン、直進キープ機能付田植機、ドローン等を用い、更に直播で最も重要な初期水管理を自動で行えるWATARASを導入して、鉄コと密播苗移植を組合せた省力・省資材でかつ高品質な米生産を実現できる大規模水田作経営向けの技術を順次提案して参ります。
 更に、ドローンのセンシング機能を活用し、KSISによる流域管理機能も加え、地域における病害虫防除や収量向上対策、効率的水利用等、地域を背負う担い手の皆様の課題解決に向けた提案も進めて参ります。

(2)水田の汎用利用技術の提案

 水稲単一から、麦類、大豆、子実トウモロコシ等の土地利用型作物との組合せによる複合経営への転換を図る際には、農機の汎用利用を進めコスト低減を図ることが重要です。WRH1200は麦・大豆だけでなく水稲も自脱型コンバインと遜色ない効率で収穫できます。また、食味・収量(大豆は収量のみ)の収穫同時把握ができるので、KSASとの連動により収量向上、施肥量節減にも貢献します。一発耕起播種機トリプルエコロジーも稲・麦・大豆の播種ができます。KSASと連動して施肥量を制御し、作物切り替えの超多忙な時期を効率的に乗り切ることができます。

(3)野菜作における機械化技術の提案

 野菜は土地利用型作物に比べて労働時間が長く重労働なため、機械化、ICT化が最も求められている作目ですが、品目数が多く、同一品目でも地域によって栽培様式が異なる等の理由で取組みが遅れていました。クボタは、パワクロトラクタと土づくりインプルの組合せによる排水対策や、たまねぎ、にんじん等の機械化一貫体系の確立を進めて参りました。加えてKSASにより、作業や資材投入等の栽培履歴が示せ、GAP様式にも対応できるため、販路拡大にも活用できます。今後は、パワーアシストスーツやドローンの新たな活用についても順次提案して参ります。

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終わりに

 クボタは、KSASや対応農機、鉄コ等の技術を、全国13ヶ所のクボタファームで実践、実証しています。さらに、米輸出事業などと連動した販路拡大等に取り組み、入り口から出口まで、多様な担い手ニーズに応える、一歩先ゆくトータルソリューションをご提案して参りますので、どうぞご期待下さい。

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※3 Internet of Thingsの略で、身の周りのあらゆるモノがインターネットにつながる仕組み

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