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生育調節には欠かせない溝切り作業を実施! 中干しで無効分げつを抑え、収量品質の向上へ

  • 熊本市東区画図町 / 出田 明人さま
  • 水稲5ha(鉄コ直播30a)・大豆5ha・小麦11ha
  • 栽培管理
  • 熊本県
  • 出田明人さま
  • 2017/08/08

7月25日、中干しの準備のための溝切り作業を行う出田さまの圃場にお伺いしました。分げつが旺盛になる直播の稲は、無効分げつの発生を抑えるために中干しを行い、生育調節を行うことが重要です。また、中干しを行う前に溝切りを行うことで、稲の生育に合わせた水管理が容易になるとともに、収穫時の地耐力が高くなり、収穫作業も計画的に行えます。今回、溝切り作業には、播種から使用しているGS田植機を利用しており、作業時間の短縮と軽労化が図れます。

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スクミリンゴガイ対策もバッチリで、3年間で一番良い生育です

鉄コ稲の生育はスクミリンゴガイ対策の効果で、今までで一番いいです。7月の上旬までは予断を許さなかったのですが、もうこの時期になるとスクミリンゴガイの食害に対する心配はありません。額縁明きょへのスポット処理が効いていたのか、スクミリンゴガイの動きが鈍く、食害は免れたと思います。逆に今度は稲ではなく雑草を食べ始めるのでこちらの手伝いをしてくれて助かります。

初中期除草剤散布の後、7日間は天候に恵まれて水管理も予定通り進み除草もバッチリとできました。そのおかげで前回目立っていたヒエは抑えることができました。ただ、アゼガヤにはあまり効果がなく、アゼガヤの除草は今後の課題になると思います。

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溝切りは収量の向上や水管理が容易にできるので、期待している作業です

溝切りは、私が農業を始めた頃に試験場の推奨で実証をしたことがあり、その経験から溝切りをすると間断かん水がスムーズに行えて、増収にも繋がったのでかなり有効な技術だと感じています。しかしながら人力で行う溝切りの作業は労力的にかなり大変で、時期的にも雨が降るなどの条件が重なって作業を行っている時間がありませんでした。今回多目的田植機を使って作業をしたので、溝も綺麗に切れて作業時間も短縮でき、楽でいいですね。

中干しは、根に酸素を供給する、無効分げつを止める、収穫時の機械をスムーズに入れるようにする等、直播は特に行ったほうが良い作業ですね。晴天になれば1週間〜10日間干して軽くヒビが入って足型が付く程度を目安に中干しをしてその後は間断かん水を行います。

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㈱クボタ アグリソリューション推進部 
泉 恵市 技術顧問

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西南暖地における生育調節は重要な作業のひとつ
直播栽培における溝切りと中干しの作業は徹底して下さい

直播でスクミリンゴガイの被害を受けるのはおよそ3葉期までです。6月5日に播種をして、3葉期になるのが6月末まで。播種同時の防除、その後の額縁明きょへのスポット処理と水管理の組み合わせで1ヶ月間対策を行った結果、今年のスクミリンゴガイ対策の実証では食害はほとんど無く、7月に入ると、スクミリンゴガイの稲への被害はなくなり、一安心といったところです。   

今回行った溝切りの作業は、生育調節の前準備となります。溝切りをすることで、必要な時にはさっと水をいれることができ、反対に落としたいときには迅速に落とすことができます。このように水管理がスムーズに行えることが、生育調節には必要で、分げつが早い直播栽培には欠かせない作業となります。基本的に田圃の中心だけ溝を切っても意味がないので、確実に額縁明きょに繋げることが重要です。

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鉄コーティング直播における中干しの効果

一般的に中干しは必要穂数の8割り程度の茎数で行います。400本穂数が必要であれば、1㎡に320本の茎数があれば、中干しに入る時期の目安になります。中干しには大きく3つの効果があります。

①無効分げつを抑える

直播は移植と比べ、分げつが旺盛になり、特に西南暖地では気温が高く、茎数の増えるスピードが早く過剰になりすぎることがあります。収量に寄与しない小さな茎を残しておくと、全ての茎が細くなり、穂自体も小さくなります。結果、耐倒伏性が低下したり、穂揃いが悪くなり成熟期がバラバラになる等の弊害が生まれます。そのため、この時期には収量に寄与しない無効分げつの発生を抑え、残った茎を充実させる生育調節を行うことが重要になります。

②根にしっかりと酸素を供給する

目標とする収量を確保するためには、収穫するまで根を生かしておくことが必要です。そのためには、今の時期に田面をしっかりと乾かして根に酸素を供給します。酸素を入れると、白い根が下方まで伸び、最後まで元気な根が残ります。

③地耐力を高め収穫作業の効率を上げる

コンバインで収穫する際、中干しが出来ていないと、収穫時期に圃場が乾かず、作業が難しくなりなり、圃場が荒れるなどがあります。この時期にしっかりと中干しをして土を固めておくと、収穫時期の地耐力が増して作業がスムーズに行えます。

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