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スクミリンゴガイ対策の仕上げ! 初中期除草剤散布前のスポット処理で食害回避!

  • 熊本市東区画図町 / 出田明人さま
  • 水稲5ha(鉄コ直播30a)・大豆5ha・小麦11ha
  • 栽培管理
  • 熊本県
  • 出田明人さま
  • 2017/07/14

6月20日、スクミリンゴガイ対策の仕上げとなるスポット処理を行った出田さま。鉄コーティング直播栽培におけるスクミリンゴガイ防除剤のスポット処理は、最初の播種同時に行った防除剤散布では抑えきれなかったスクミリンゴガイを、2回目の除草剤散布の前に抑制することを目的とした作業です。額縁明きょにだけ防除剤を散布するので、コスト削減にも繋がります。

また、6月23日、スポット処理から中2日空けて行われた初中期除草剤散布では、播種時に使用した「ツインこまき」を汎用利用して除草剤散布を実施。今回は、この一連の作業を取材させていただきました。

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発芽から食害もなく、スクミリンゴガイ対策の効果が出ています

今年は播種後9〜10日で発芽しました。昨年より発芽が遅れ気味でしたが、2年前も10日程度での発芽だったので、その経験から必ず発芽するという確信はありました。発芽率は今年のほうがいいですね。土壌が柔らかいと種子が埋まってしまうので、代かきは粘りすぎず播種床を少し硬めに仕上げたことがよかったと思います。

播種時に散布した除草剤の効果を高めるために、4〜5日間湛水状態を保ちながら、自然落水を行いました。その後、額縁明きょだけに水を残し、そこにスクミリンゴガイを集めて、「ジャンボたにしくん」を散布しました。スポット処理はすごくいいですね。畦からスクミリンゴガイを見ながら振るので薬剤も節約できますし、作業時間も短いです。

昨年と比べてスクミリンゴガイの数が減っているように感じていて、水口の稲も食害に遭っていません。播種同時の防除剤散布効果が現れていると思います。播種後35〜40日が食害に遭うリスクが高く、危険な時期ですが、これだけ抑えていると安心ですね。

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「ツインこまき」での初中期除草剤散布は1人ででき、
風の心配も無いので計画的な作業が行えます

鉄コーティング直播では、雑草対策がとても重要です。雑草があると肥料を奪われる上に、風通しが悪くなり病害虫が発生する場合があります。今年は少し雑草が多いように見えますが、今回の初中期除草剤の散布である程度は抑えることができると思うので心配していません。

今回の初中期除草剤散布には播種の時にも使用した「ツインこまき」での散布を行いました。 通常、初中期除草剤の散布は背負動噴で「ナイヤガラ」と呼ばれている方法を2人で行っているのですが、「ツインこまき」は1人で作業ができて、しかも風の影響を受けないので計画的かつ、均一に散布できるのが魅力ですね。

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㈱クボタ アグリソリューション推進部 
泉 恵市 技術顧問
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スクミリンゴガイ対策の完全化へ!
「スポット処理」で安心して除草剤を散布

今年は播種した後、朝夕の気温が低かったため、発芽が揃うまでに約10日近くかかりました。昨年と比べて発芽が遅く感じますが、特にこの遅れが後の生育に影響することはありません。東北や北陸などの気温の低い地域だと、10〜20日での発芽が当たり前なので、それから比べると西南暖地は気温が高く、1週間〜10日程度での発芽が目安となります。

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初中期除草剤を散布するとき、除草剤の効果を高めるため再度入水します。しかしながら水を溜めると、防除剤では抑えきれなかったスクミリンゴガイが圃場全体に広がります。そこで、スポット処理で密度を下げてから、圃場全体の水位を上げることが今回のポイントとなります。

①スポット処理

播種同時の防除剤散布だけでは完璧ではなく、どうしても生き残るスクミリンゴガイがいます。これを、スクミリンゴガイの「水があるところに集まる習性」を利用し、額縁の明きょだけに水を溜めてスクミリンゴガイを集め、溝だけに防除剤の散布を行います。実証圃場は30aあり、もし全面に防除剤を散布すると6kg必要ですが、スポット処理にすることで1kgの散布量で済み、播種時の1/6程度に減らすことが可能です。コスト的に安価で、圃場全体に散布するより、簡単な散布機で圃場を1周するだけで防除が出来るので非常に効率的です。

スクミリンゴガイの食害は、一般的に稲の3葉期まで抑えれば90%の被害を回避、4葉期まで抑えると、ほぼ100%の食害はありません。1ヶ月から長くて40日くらい防除剤と水管理で食害回避ができれば、あとは心配ありません。

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②「ツインこまき」による初中期除草剤散布

播種の時に使用した「ツインこまき」を取付バーの両端にそれぞれ設置し、田植機で管理作業を実施。尚、後輪は土の持ち上がりや、踏み倒しの少ない細いタイヤに交換しています。  

一般的にこの地域では、初中期除草剤の散布は動力散布機にパイプダスター(地域ではナイヤガラ)を使用して、1人が動力散布機を背負い、ホースを伸ばした、もう片方に補助作業員をつけた2人での作業が多いのですが、「ツインこまき」を使用すれば、重たい機械を担ぐ事なく、1人で作業が出来るところが最大のポイントです。また、1m程度の高さから散布をするので、風の影響がほとんどなく、散布ムラがありません。

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スクミリンゴガイの食害を考え、少しでも落水期間を延ばしたいということで、今回の除草剤は「カウンシルコンプリート1キロ粒剤」を使用しました。この除草剤はヒエの3.5葉期まで確実に効果があり、さらに難防除雑草(アシカキ・キシュウスズメノヒエ等)にも効果があります。今回の除草で次年度の発生源になる草も減らすことができればと期待しています。

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