お客さまの声

電農スクエアトップ > 営農情報 > 鉄コの教室 > お客さまの声 > コシヒカリの茎数は570本/㎡と順調
無効分げつを抑え、根の伸張を促す目的で
中干しに入っています

コシヒカリの茎数は570本/㎡と順調
無効分げつを抑え、根の伸張を促す目的で
中干しに入っています

  • 福井県丹生郡越前町 / 農事組合法人みずほ 理事長 清水 則雄さま
  • 水稲18ha 内、鉄コーティング直播7.8ha(コシヒカリ3ha・あきさかり3ha・タンチョウモチ1.8ha) 大麦:9ha、そば:6ha、大豆:3ha 農作業受託:5ha
  • 栽培管理
  • 福井県
  • 農事組合法人みずほ 理事長 清水則雄さま
  • 2016/07/12

fukui06_t1

6月25日、「農事組合法人みずほ」の皆さまのほ場に生育調査に伺いました。播種後50日を過ぎ、2週間ほど前に中干しが始められたみずほさまのほ場で は、コシヒカリの茎数570本/㎡、あきさかりは734本/㎡と最高分げつ期を迎え、葉色も共にSPAD(葉緑素計)で44程度(カラースケールは5)で やや濃いめ。除草剤の効きも良く生育は順調です。午後からは、福井県下72名の生産者と関係機関の方々の参加を得て、(株)北陸近畿クボタ主催の平成28 年度鉄コーティング直播栽培現地検討会が実施されました。(現地検討会の内容は、スポットレポートに掲載されています)

 fukui11_p1    fukui11_p2

 

fukui11_h1

interview_mizuho

初中期剤の水管理が順調にいき、雑草をうまく抑えることができました

前回、初中期除草剤を散布した後、1週間ぐらいは水を張り、その後は水を落として間断かん水、4~5日たってから中干しに入りました。実証ほ場では除草剤はほぼ効いていて、播種時に散布した初期剤と、初中期剤の2回で大体雑草を抑えることができました。除草剤を効かせることができるかどうかは、この1週間の水もちをいかに確保できる管理ができるかにかかっています。水が無くなると効きが悪くなるし、水をあまりたくさん入れると効果が薄れるんです。レーザーレベラーである程度、均平になっていることと、播種前にほ場周囲に切った溝が効果を上げていると思います。

 fukui11_p3    fukui11_p4

 

地中のガス抜き、過剰分げつの抑制、
根張りの促進のために中干しします

中干しは、土の中のガスを放出することや、過剰分げつを抑えること、また、今後の生育において、根張りを良くするために重要です。特に直播は中干しをしないと分げつが過剰になり、根がしっかり張らずクズ米が増えてしまいます。うちのほ場は暗きょも入っていてかなり水はけが良く、播種してから水を溜め、その後、苗が1~2葉の時に、1週間ぐらい田面を乾かすことができるので、少し土が固くなってガスが抜ける状態になっています。中干しの時には、改めて溝を切ることはしません。コシヒカリの場合、一株当たりの茎数が15~20本になったタイミングで中干しするのが適期です。今回は、少し茎数は少な目ですが中干しにかかりました。

 fukui11_p5    fukui11_p6

 

根の張りを深くするため、中干しではヒビが入るくらい土を干します

田面が完全に乾いてきた時点でまた水を入れますが、梅雨の時期だと乾くことはほとんどないので、7月下旬までこのまま中干しを続けます。できるだけヒビが大きく入るまで土を干すと、根の張りが深くなり、稲が土の深い部分の水分や栄養分を吸い上げてくるので、倒伏が防げ、実りの良い稲に育つのです。今後は、よく稲の状態に気を付けて、紋枯れ病やいもちなど病気が出たら防除します。今年の直播ほ場を見渡すと、前年大豆作をした後のほ場の仕上がりが少し悪かったので、大豆後のほ場に関しては、年内にていねいに耕うん作業をしようと思っています。

 fukui11_p12    fukui11_p14

 

aomori01_t1

㈱クボタ アグリソリューション推進部 
齋藤 祐幸 技術顧問
 

fukui11_p10

現在、葉齢が約9~9.3葉。除草剤の効きも良く生育は順調です

現在、葉齢が9~9.3葉ぐらいで、あと20日ぐらいで幼穂形成期に入ると思いますので、8月の中旬ごろに出穂期を迎えると思います。生育は順調で、除草剤の効きも良い。基本的に品種の比較をしている訳ではありませんが、生育量はあきさかりが約750本/㎡と非常に多く、最高分げつ期を過ぎた時期に差しかかっています。コシヒカリが現在550~570本/㎡ぐらいで、今後、中干しを継続して行って養水分の吸収を抑え、過剰分げつを止める水管理がベストです。梅雨時期に入っていますので、きちんと水を切るのはなかなか難しいかと思いますが、今後、積極的な用水管理を行って欲しいと思います。また、こちらでは基肥一発施用なので穂肥は施用しないのですが、仮に穂肥施用するとして、肥料がきちんと施用できるような適正な稲姿になっているように仕上げることが大切です。

今の時期、いかに根の伸張を促すかが、登熟期の稲の生育を支えます

また、中干しによって田面に亀裂が入ってくると、土壌中に酸素が入っていき根の伸張を促します。穂が出る頃になると新しい根は出ませんから、新しい根が出せるのは今の時期だけなのです。根を深くしっかり張ることで、秋口に養水分が少なくなった時、地力窒素など必要な養分を吸収でき、ほ場本来の力を使える稲になります。今の時期に、いかに地下部をきちんとつくれるかによって、登熟を良い環境で過ごせるかが決まります。つまり、今伸びた根が登熟期の稲の生育を支えるという意味でも、中干しは大変重要です。

6月の中旬頃から穂肥直前までが一般的な中干しの適期です

一般的な中干しの時期は、稲の生育量によって決まります。各県の栽培シーンを見ていると、コシヒカリに関しては、成熟期の穂数が360~400本/㎡の目標設定になっていますので、その8割を確保して300~320本/㎡の茎数に達する時期は、たいてい6月の中旬頃にあたる所が多いです。そのため、6月の中旬頃にスタートして、期間として穂肥をする直前までが中干しの時期と定めており、期間は平均20日からそれ以上になるのが一般的だと思います。こちらのほ場では6月20日頃から始められたということですが、その時期で問題ないかと思います。ある程度、最初の段階で田面が固まってきたら、ほ場の具合を見ながら時々水を走らせる必要があります。移植も直播も基本的にこれに関しては変わりません。稲の生育のステージやボリュームを見て決定していただければ良いかと思います。

春先からのきちんとした管理が除草効果に表れています

その他のポイントとして、まれに除草剤の効果が現れず、取りこぼしの広葉がある場合は、この時期に後期除草剤を散布する必要があります。みずほさまのほ場については、初中期一発剤の効果が良かったようなので、今後、改めて除草剤を散布する必要は今のところないと思います。ほ場の均平仕上げが良く、春先からのきちんとした管理の結果が雑草の発生状況にも反映されていると思います。2度の除草剤散布ですむのは、余計な経費をかけないという意味で非常に良いことです。今後は中干しをきちんと仕上げるかどうか、それに精力を注いでいただくことが大切です。

fukui11_p9

onepoint_mov


  • 栽培管理
  • 福井県
  • 農事組合法人みずほ 理事長 清水則雄さま
  • 2016/07/12
  • 前の記事へ
  • 記事一覧へ
  • 次の記事へ

ページトップ