1. HOME  >  
  2. 最新技術実証  >  
  3. ミニカリフラワー栽培における機械化・施肥低減技術の実証(秋田県・平成21年度)

〜ミニカリフラワー栽培における機械化・施肥低減技術の実証(秋田県・平成21年度)〜

ミニカリフラワー栽培における機械化・施肥低減技術の実証(秋田県・平成21年度)

ミニカリフラワー栽培に取り組む農業経営体が増加する秋田県横手市で、ミニカリフラワー栽培の機械化体系の導入による省力化効果を明らかにするとともに、肥効調節型肥料のうね内施用により、減化学肥料栽培の検討をした実証事例をご紹介します。

背景およびねらい

◆背景
 秋田県横手市では集落営農組織を中心にミニカリフラワー栽培が増えているが、集落営農組織での取り組みでは労賃がかかり増しする傾向にある。今後、個々の組織の経営発展と産地拡大のためには機械化体系導入による省力化と規模拡大が求められている。また、環境調和型農業の実践も踏まえ、効率の高い施肥体系導入によるコスト削減が求められている。

◆目標
 機械化体系の導入による省力化効果を明らかにする。また施肥体系の検討として、肥効調節型肥料のうね内施用により、減化学肥料栽培の実証を行う。

結果の概要および考察

1.肥効調節型肥料の基肥うね内施肥の実証では、窒素施肥量(想定外の追肥分を含む)は、うね内全層区で慣行比7%減(地域慣行比16%減)、うね内局所区で慣行比12%増(地域慣行比1%増)であった。ともに株の生育量は十分で慣行区と同等の収量・品質が得られた。

2.うね内全層施肥区は、初期から生育良好で十分な株が得られた。一方、うね内局所施肥区は、前半の生育量がやや不足し、生育後半は葉色が濃く肥料が後効きしたことが伺えた。品種特性の発現と高品質化のためには、初期に必要生育量を確保し、花蕾肥大期に必要以上の肥料を残さない施肥法が望ましいことから、うね内全層施肥の方が有効な施肥法と思われる。

3.機械化体系と肥効調節型肥料施用により、施肥、移植・補植、追肥、土寄せ作業の省力化が図られ、10a当たり作業時間を35時間短縮できた(実作業時間対比)。特に降雨の多かった本年においては、平うねの慣行栽培で欠株が多くなり補植に時間を要した(24時間増)。

4.機械化体系の導入により、減価償却費等は増加したが、労務費は削減でき、10a当たりの事業所得は全層施肥区で21,000円、局所施肥区で18,165円、それぞれ慣行区を上回った。

5.実証区では作うねにより補植、追肥、土寄せ作業を中心に作業疲労度の軽減を図ることができ、軽労化プレミアムは実証区で10,533円となった。

今後の課題・展望

1.今回の施肥方法により十分な生育を確保できることがわかったが、一株当たりの窒素施肥量の低減可能性と局所施肥の位置、量については更に検討が必要と思われる。

2.ミニカリフラワー栽培における今回の機械化体系では、60~70aの栽培規模から事業利益が発生するので、この体系は栽植密度を高め収益性を上げる事を前提に、作付面積が大きい組織、同じ機械が使用可能な他の露地野菜がある組織、あるいは共同利用の場面で導入が期待される。

3.うね内施肥機は作業日の高湿条件を主因に、ローラー部に粉砕肥料が詰まった。肥料材質も含めた検討が必要である。また、移植機はより詳細な株間設定機能が望まれる。

4.うね立て同時施肥・成形機により、作業量及び作業の質に削減・軽労効果が確認できた。また、実証区は生育も良好であり、作うね栽培の効果も高かったことから導入が望まれる。


もっと詳しく!今回ご紹介した記事の全文はこちら http://www.jeinou.com/2010/10/post_7.html
(みんなの農業広場の該当記事へリンクします)

LINEで送る
ツイート
Facebookで記事をシェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページトップへ

menu

menu