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情報誌「ふれあい」No.32

世界農業遺産 日本第一号の地 能登の里山里海をゆく

〜【情報誌ふれあい32号】道の駅「千枚田ポケットパーク」〜

【情報誌ふれあい32号】道の駅「千枚田ポケットパーク」

「クボタふれあいクラブ」会員の方を対象に、年に2回発行している情報誌「ふれあい」。その中から、人気の記事をご紹介いたします。
「ふれあい」32号では、世界農業遺産にも登録されている石川県能登半島を旅しました。
(この記事は、平成27年9月発行のクボタふれあいクラブ情報誌「ふれあい」32号を元に構成しています。クボタふれあいクラブについては、お近くのクボタのお店までお問い合わせください。)

世界農業遺産の認定で、注目度アップ!
絶景が見渡せる「道の駅」。

 石川県輪島市。日本海に面した能登半島の北岸に、美しい棚田を持つ白米町(しろよねまち)があります。この町にある「白米千枚田」の歴史は16~17世紀に形成された集落が起源ともいわれ、海岸が崖のように切り立った地域で、地すべりを起こしやすい高い土手をなくすため、斜面を何段にもわけて利用した結果、細かい水田ができあがりました。日本海に向かって折り重なるように広がる白米千枚田は、景観の素晴らしさはもちろん、その維持への取り組みが評価され、「世界農業遺産」の象徴的なスポットにもなっています。

 この絶景の白米千枚田を眼下にのぞむのが、道の駅「千枚田ポケットパーク」です。1990年に整備され、2013年には駐車場を大幅に拡大してリニューアルオープン。物産販売所や軽食堂、休憩所も新設され、より充実した施設に生まれ変わりました。「リニューアルのきっかけは、2011年の世界農業遺産への登録です。これを境に利用客が増えました」。そう話すのは、道の駅内で軽食やお土産を販売する「燦(きらめき)」の代表で、白米千枚田愛耕会の中心人物でもある出口彌祐さんです。リニューアル前から海産物を中心に販売していた小島商店に加え、新しく「燦」を出店するため、建物を取り壊す間にテストとして仮設店舗を開きました。「地域の野菜を使ったスープを、100日間連続して販売しました。目標は1万杯。これを達成したことで、リニューアル後の本番でも、スムーズに取り組んでいける自信につながったと思います」。現在は白米千枚田で採れたお米を使ったおにぎりをはじめ、古くから輪島で作られてきた塩、地域の野菜、山菜、果樹も販売。おいしさと手頃な価格で大変好評です。

昔ながらの風景や文化を見直すことで、地域の魅力をさらにアップ!

 「世界農業遺産」の認定は、地域の農業や農家にも大きな影響を与えました。それまでは白米千枚田の維持は大きな課題でした。「小さい圃場で機械が入らないので、作業は大変です。農家も高齢化が進んで、耕作放棄地が増えました。これではいけないと思い、2006年、白米千枚田の保全を目的に愛耕会を設立したのです」と出口さん。以前から継続的に参加してきた「全国棚田サミット」で知ったオーナー制度を採用しました。その後、認定によって注目を集めたことが追い風になり、耕作に興味を持つ人が増えたといいます。今では全国に185人のオーナーがいます。

 「私たちにとって当たり前だった風景や文化が、今では貴重なものになっています。これらに改めて目を向け、次世代に引き継いでいきたい」と語る出口さん。その取り組みの一つとして、昔ながらの「水苗代(みずなわしろ)(水田の一部に種もみを播き、稲を育てる方法)」を復活させました。今後は、白米千枚田の保全はもちろん、道の駅として地域資源を活用した商品の開発・販売を計画しています。「お客さんの要望で、お弁当や山菜を使ったごはんの素、かぼちゃプリンなどを販売する予定です。環境の素晴らしさを背景に、地元のお米や山菜、海藻、野菜のおいしさをもっと発信して、生産者の活力につなげたい。それが地域の活性化にもつながるはずです」。

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