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岐阜県岐阜市屋 山中敏彰さん

〜野菜生産の機械化と、農地の効率的な利用で生産性の向上を追求!〜

野菜生産の機械化と、農地の効率的な利用で生産性の向上を追求!

市場での評価の高い「岐阜えだまめ」を中心に、農地と機械を効率的に利用した野菜の周年栽培に取組む山中敏彰さん。土作り、農地の利用方法、作業の機械化の取組みと、地域の農業への思いをうかがいました。
(この記事は、平成26年12月発行のクボタの営農情報誌『U(ユー)元氣農業 No.30』を元に構成しています)

複数の作物と作型を組み合せ、 収入の確保と収益向上を図る

 「いかに生産性を高め、収益を上げるか」が経営のテーマと話す山中さん。借地2haを含む3haの圃場で、メンバーとして参加している営農組合に委託する水稲80aの他に、夏秋品目としてえだまめを3ha、冬春品目としてブロッコリーを50a、大根を50a、周年栽培として水菜を20a作付けし、作付面積は延べ5haに及びます。
 経営の柱となっているえだまめは、ハウス栽培、大型トンネル栽培、トンネル栽培、露地栽培の4つの作型を早生から晩生まで7〜8品種、栽培することで5月から11月末まで約半年間、出荷しています。
 生産性の向上をとことん追求する山中さんは、「農地は遊ばせない」考えで、えだまめの収穫後、手間の掛からない作物として選んだブロッコリーを9月に定植。ブロッコリーの収穫・出荷が始まる11月には、春だいこんを作付けします。
 「天候等により、前作の出来が悪いことがありますが、そんな時は思い切って次の作物に勝負を掛けます。少しでも条件が良い圃場で手間を掛け栽培することで、前作のマイナス分を取り返します。それでも、雨で耕作できず、マルチも張れないような圃場は、田んぼに切り替えて、少しでも利益につながるよう工夫しています」と、話す山中さん。的確な判断力と決断力で、効率よく作物を回転させ、収益向上に努めています。

機械化で作業の効率化・ 省力化を図り、生産性を高める

 現在、作業に携わっているのは奥さんとお母さん、妹さんを含めた4人。限られた人数で次々と作業をこなす必要がある山中さんにとって、「機械化は最も重要」と言い切ります。圃場は市街化区域内の住宅地のすぐ側にあり、立地条件によって制約はあるものの、そのほとんどを機械化しています。
 土づくりを行うためのトラクタ2台をはじめとして、えだまめについては、管理機、調製機の枝豆ピッカーおよび自動選別機を保有。ブロッコリーについては、半自動タイプの移植機を保有し、省力化を図っています。
 今年はさらにえだまめ作業の効率アップを狙いに、これまでの管理機より馬力の大きい管理機 スーパーベジマスターを㈱東海クボタの桝形所長からの提案もあって導入。うね成形・マルチ・施肥・薬剤同時散布の4つの作業が1台でできるようにしました。また、「オペレーターは私1人しかいませんから、すぐに次の作業に取り掛かれるように、1台の機械を色々な作業に使い回すのではなく、この作業はこの機械だけで行うように決めて、専用機として機械を使います」と、作業のスピードアップも狙う山中さんは機械の使い方も一工夫しており、「機械を効率的に活用し、いかに利益を出すか」、追求しています。

安定生産のために 有機質を施用した土づくり

 定植と収穫時期が重なり、目が回る忙しさの中でも、安定生産のために山中さんが意欲的に取り組むのが、有機質を施用した土づくりです。連作障害や土壌病害を防ぐために、牡蠣殻を10a当たり200㎏、鶏糞を400~500㎏、肥料散布機で施用し、生育の健全化を図っています。ブロッコリーの残渣も無駄にせず、圃場で自然乾燥させてからすき込み、堆肥化させています。水田で作付けするえだまめについては、「同じ圃場で栽培が続くと地力が落ち、実の付きが悪くなるので、3年~4年に1回はお米をつくって稲わらを鋤き込み、地力増進に努めます」と、生産性向上のための努力を惜しみません。

地域を支える担い手として 地域農業を活性化していきたい

 山中さんは、苗づくりの手間とコストを省くため苗を購入し、全てJAに出荷しています。地域の担い手として活躍する山中さんは、稲作を中心として受託を行う地域営農組合、㈲合渡水田夢クラブで役員も務めます。「高齢化が進む一方、街中ということもあり農業に携わる人が少なく、地域を担う若手がいないのが現状です。この課題を解決するためには、営農組合や各部会が力をつけ、生産者、JA、メーカーが協力し合って、地域農業を活性化する必要がある」と、個人の力に頼るのではなく、広い視点から物事を見て考えることが重要だと話されます。また、「個人としてもさらに利益を上げたい」と、意欲を見せる山中さん。地域を牽引する頼もしいリーダーとして、決意を新たにしています。

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