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兵庫県加古郡稲美町 坂元隆・三郎さん

〜施設園芸を中心とした野菜の周年栽培で、安定経営を実現!〜

施設園芸を中心とした野菜の周年栽培で、安定経営を実現!

神戸市、明石市、加古川市等の大都市に隣接し、阪神地区のベッドタウンとして知られる加古郡稲美町。稲作を中心とする都市近郊農業がさかんなこの地域で、施設園芸を中心にして野菜の周年栽培を行い、安定経営を実現している坂元さん親子を取材しました。
(この記事は、平成26年12月発行のクボタの営農情報誌『U(ユー)元氣農業 No.30』を元に構成しています)

施設園芸に取り組んだのは農地と家族を守るため

 坂元さんの栽培面積は、水稲が60a。施設は12棟で70a、小松菜、水菜、菊菜などを栽培。その他、露地でほうれん草・ねぎ等を90a栽培されています。施設園芸を始めたのは、父・隆さんが、先代の他界を機に農地を受け継ぐことになったことがきっかけでした。「家内一人に農地の管理を任せるのは負担が大きい。とはいえ、米だけで家族を養うことは難しい。農地を守り、収益を上げるためには施設園芸しかない」という想いで脱サラし、1年目に4棟、3年目には12棟にまで規模を拡大していきました。現在は、三男の三郎さんが後継者として経営の中心に。品種選定も含め、三郎さんが主体となって栽培を行っています。

経営も品質も安定する 施設園芸を経営の軸に

 施設園芸を経営の軸にする。そのメリットとして、三郎さんは2つのことを挙げてくれました。1つは、栽培期間が短く、収穫までが計算できること。小松菜を軸に、水菜、菊菜を組み合わせることで年間切れ目なく収穫し周年出荷を実現。同じ作物を続けて作らないローテーションで連作障害も回避し、経営の安定化に繋げています。2つめは天候に左右されにくいこと。猛暑、台風などへの対策も必要ですが、施設園芸は安定したものが作りやすいため、品質も安定。生産者のこだわりを活かしたものを消費者に届けることができると言います。

県認証取得の野菜づくりで 安全・安心のニーズに応える

 坂元さんは、稲美町と加古川市の若手〜中堅農家15名ほどが加盟する「東播蔬菜園芸組合 ハウス軟弱部会」に参加。この会では「ひょうご安心ブランド農産物」※の認証を取得しています。人と環境にやさしい栽培方法である「ひょうご安心ブランド生産方式」では、残留農薬を国基準値の1/10以下にしなければなりませんが、坂元さんは、虫除けネットを使用するなどの工夫で基準をクリア。地域の農家と協力しながら、「有機質肥料の使用、減農薬栽培などの面もアピールできる、安心の野菜」を、定時・定量・定品質で出荷し、市場の信頼と消費者の安全・安心へのニーズに応えています。

クボタトラクタもフル活用。こだわりの水管理と排水対策

 栽培で特に気をつけているのは、水管理と排水対策。水は、井戸水を使われています。「水がキレイなので安心ですし、豊富に出るので季節を気にせず水不足の時もたっぷり灌水できます。池の水を使うと草の種が入りますが井戸水はその心配がないですし、必然的に除草剤も不要」とのこと。上水よりコストがかからないことも大きなメリットです。排水対策の作業では、クボタトラクタが大きな力を発揮。「砕土ロータリを活用し、高うねでやっています。すき込みからうね立てまで使いますが、クボタトラクタは能率がよくて助かる」そうです。

地域との交流も大切に。経営の将来へと広がる想い

 三郎さんは、JA兵庫南の青壮年部会でも活躍。「昔ながらの手植えで、鎌で刈る。そういう体験は大事な『食育』でもあるし。次の担い手を育むことにも繋がる」と、子供たちに農業を身近に感じてもらうための農業体験などを実施してきました。今後については「基本的には、施設の軟弱野菜が経営のメインです。今は市場出荷が主ですが、自分の名前で買ってもらえるようにも取り組んで行きたいですね」とのこと。地域の若手農家たちと力を合わせながら、将来的なブランド化、規模拡大も視野に、これからの家族経営の在り方を見据え、日々取り組まれています。

※ ひょうご安心ブランド認証制度
土づくりを基本とし、化学合成された農薬や肥料の使用を低減する生産方式(ひょうご安心ブランド農産物生産方式)を取り入れ、かつ残留農薬等の自主検査体制を整備し、生産情報を公開できる生産者集団を兵庫県が認証する制度です。この認証を受けた生産者集団が生産した農産物は「ひょうご安心ブランド農産物」として認証マーク等を貼付して販売することができます。 ※http://web.pref.hyogo.jp/af07/af07_000000008.html

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