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クボタ菜園倶楽部

ドクター古藤が教える!

〜春夏野菜のうねづくりのコツ〜

春夏野菜のうねづくりのコツ

育てる野菜によって、高さや幅などが変わる「うね」は、野菜作りの要ともいえます。今回は、春からの栽培にぴったりな「トマト」、「キュウリ」、「スイートコーン」、「ナス」のうねづくりについてご紹介。福岡県JA糸島アグリの総責任者であり、園芸技術アドバイザーの古藤俊二(愛称:ドクター古藤)さんにアドバイスをいただきます。

【トマト】耕うん機で深耕し、堆肥を深くよく混ぜ合わせる!

トマトの根は、強く生育し、比較的広い範囲に根を張る性質をもっています。よって、耕うん機を使って、可能な限り深く耕し、地下水位が高い畑では、丁寧に耕し、排水をよくすることが大切です。
特に、甘いトマトを目指すなら、細根が多く、根がいきいきした力強い根を生育させないと、栽培途中で株が衰退し、尻腐れ症が発症する、収穫期が短くなるなどの問題が起こります。

★ POINT
①畑全面に肥料を施して、30cmの深さで耕うんし、肥料と土をよく混ぜ合わせます。うねとうねの間は、作業がしやすいように、広めに確保することがおすすめです。
②ミニ耕うん機「陽菜Smile」の「簡単うね立てマット」を使えば土を高く盛り上げられ、根の張りがよくなります。

【キュウリ】土の乾燥予防と酸素たっぷりの水が必要!

キュウリは根の酸素要求量が特に高いので、土壌の通気性や排水性が悪いと健全に生育しません。一方、水分要求量も高く、酸素を十分含んだ水が供給されなければなりません。したがって、潅水・排水対策と、耕うん機を使った深耕による根の分布範囲の拡大、有機物の投入による保水性の向上などの条件整備が重要です。
加えて、キュウリの根は乾燥・多湿に弱く、根系は極めて浅く、表土から15cm程度の所に広く分布するため、地表面からのストレスに弱いです。有機質を十分与え常にフカフカした適湿にすれば、比較的土質は選ばず栽培できます。

★ POINT
①うね幅は180cm、床面120cm、高さ20~30cmの畦が理想です。土質はミネラル類が多い弱酸性を好むので、カキ殻石灰とケイ酸カリをよく混ぜ込みます。
②定植苗は、本葉2~3枚程度の若苗を植付けましょう。葉が多いと、根の老化が進み、活着性が衰える原因になります。

【スイートコーン】根が深く入る環境と保水性の高い土に耕す!

スイートコーンの土壌適応性は幅広く、土壌酸性度はph5.0~8.0の範囲で栽培できます。弱酸性質がよく、フカフカとした有機物が豊富な腐植に富み、排水のよい土壌を好みます。
深根性の作物で吸水力が強く、葉面積が大きいため多量の水が必要です。その半面、生育初期は根が貧弱で、多湿に弱い面も。比較的適応性が広いので畑をそれほど選びませんが、排水性・保水性・保肥性を兼ね備えた健全な畑を維持することがポイントです。

★ POINT
①うね幅135~150cm、床面90cm、高さ20cmの定植用畦を準備します。
②スイートコーンは、土壌中に残っている肥料養分を吸収する能力が高いため、ほ場のクリーニングクロップとして活用できます。

【ナス】やわらかく、水分と有機物の多い土壌を好む!

ナスは播種から収穫終焉までの生育期が長期にわたることが特徴です。さらに生育中は、多量の肥料を吸収するので、有機質の効果を十分引き出した土壌環境が求められます。
耕うんする際、堆肥など植物繊維を多く含む有機物をたっぷり施し、しっかり混和することがナス栽培の決め手となるでしょう。

★ POINT
①果菜類の中でも、特に高温性の作物であるナス。苗は植え傷みを特に嫌います。根鉢を崩さず、そっと植えるのがコツです。
②堆肥やぼかし肥料などをしっかり施し、土壌有用微生物が活性する土づくりを行います。フィルムマルチを早めに施用し、地温を確保した栽培を心がけましょう。

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